トッティとデ・ロッシどっちが主将らしい? 元ローマGKが2人を比較

ともにローマの主将を務めたトッティ(左)とデ・ロッシ(右) photo/Getty Images

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シュチェスニーはデ・ロッシ推し

セリエA・ローマには欧州きっての偉大なキャプテンの系譜がある。現在の主将ダニエレ・デ・ロッシはイタリア代表でもその役割を務め、前任者のフランチェスコ・トッティは言わずと知れたサッカー界のレジェンドだ。ともに強烈なカリスマ性を備えた名キャプテンだが、以前ローマに所属したGKヴォイチェフ・シュチェスニーは2人の振舞いには少し違いがあったと感じたようだ。

シュチェスニーは2015年にアーセナルからローマに加入。同クラブにおいて81試合に出場し、昨季ユヴェントスに移籍した。彼はローマに在籍した2シーズンにおいて、デ・ロッシの方がよりロッカールームでキャプテンシーを発揮していたと述べている。

伊『calciomercato』によると、シュチェスニーは「トッティは評判と資質の両面において素晴らしい人物でした。チームがうまくいっていないときに、彼がウォーミングアップをするかフィールドに入ったならばスタジアムは目を覚まし、ゲームに入って行きました。対して、デ・ロッシは常にチームの、ロッカールームの本当のキャプテンでした。これはトッティがクラブのレジェンドであり、非常に強力な人物であったためです。おそらくトッティはチームをはるかに超越したところにいました。その一方で、デ・ロッシはまさにロッカールームの魂であり、並外れた性格を持っていて本当に素晴らしい選手です」と両選手を称賛し、その違いを説明している。

このコメントを見る限り、トッティは背中で引っ張りデ・ロッシは熱い気持ちを全面に押し出すタイプであることがわかる。シュチェスニーには、ロッカールームで味方を鼓舞するデ・ロッシの方がよりキャプテンらしく見えたのだろう。しかし、彼が加入した頃にはトッティも選手晩年だった。ほぼキャプテンの移行が完了しており、レジェンドはあまり口を出しすぎないように気を付けていたのかもしれない。

トッティが引退して間もないがデ・ロッシも35歳となった。今季途中には膝の負傷で引退の噂が報じられるなど、その選手生活は確実に終わりへ近づいている。次期主将候補には同じくローマ一筋のアレッサンドロ・フロレンツィが有力視されている。偉大な2人のキャプテンが築き上げてきたものを、ローマは次世代にどうつなげていくのか非常に楽しみだ。

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