シェフチェンコがミランで7番を選んだ裏話 「彼は背番号を譲ると言ってくれた」

背番号7を好んだシェフチェンコ photo/Getty Images

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きっかけをくれたのは背番号7の前任者

背番号はサッカー選手を語るうえで欠かせないものだ。選手によってはピッチで常に同じ時間を過ごすため、愛着を持った番号を希望することもある。現在は母国ウクライナで代表監督を務めるアンドリー・シェフチェンコもその1人だ。

シェフチェンコは現役生活で長らく背番号7を愛用している。2008年のミラン復帰時にはFWアレシャンドレ・パトが同番号を着用していたため76番を選択しているが、ミランの7番と言えばシェフチェンコを思い浮かべる人が圧倒的に多いだろう。そんな彼だが1999年のミラン加入時に初めてこの背番号を選択するとき、ちょっとしたエピソードがあったようだ。

伊『calciomercato』によると、シェフチェンコは「ミラノに着いてとても嬉しかったです。特別な瞬間でした。私が選んだ7番についての素敵な話があります。イブラヒム・バ(当時のミランの背番号7)は私が欲しいならこの番号を譲ると言ってくれたんです。彼はパーフェクトで、私は感謝しています。その2日後に幼い頃の友人が私に電話してきて、シェバ(シェフチェンコの愛称)がヘブライ語で7の意味を持つことを教えてくれました。信じられませんでしたよ」と加入時の心境と、背番号決定の経緯を語っている。

前所属のディナモ・キエフでは背番号10を着用し、チャンピオンズリーグにおける大活躍で当時注目を集める存在となっていたシェフチェンコ。しかし、さすがに前シーズンのスクデット獲得に多大な貢献を果たしたクロアチア代表MFボバンの背番号を奪うことはできない。そんな中で声をかけてくれたのがイブラヒム・バだったのだろう。その後、シェフチェンコは背番号7と共に本物のスターへと成りあがった。ミランでは通算322試合に出場し、175得点を挙げている。背番号がモチベーションに影響するのかは人それぞれだろうが、少なくともシェフチェンコにとっては非常に意味あるものになっていたことは間違いない。

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