J1序盤戦で輝いたGKたち “計3項目でトップ”の数値だったのは?[映像アリ]

大分の躍進を支えている高木駿 photo/Getty Images

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様々な特長を持つGKが活躍

2019年の明治安田生命J1リーグは各チーム4試合を消化し、インターナショナルマッチウィークによる中断期間に入った。ここでは今季の同リーグ序盤戦で秀逸なスタッツを叩き出したGKたちを紹介したい。なお、スポーツデータサイト『Sofa Score』の数値でランキングを作成している。

今季も好セーブを連発している東口 photo/Getty Images

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セーブ数

1位:25本 東口 順昭(ガンバ大阪) 
2位:18本 林 彰洋(FC東京) 
3位:17本 六反 勇治(清水エスパルス)

2014年よりガンバ大阪のゴールを守っている東口は、今年も好セーブを連発。3月9日に行われたJ1リーグ第3節(名古屋グランパス戦)では昨季の同リーグで得点王に輝いたFWジョーのシュートを立て続けに防ぐなど、今季のリーグ戦4試合で8失点の自軍のなかで気を吐いている。

【名古屋戦、東口のファインセーブ】

参照元:youtube

守備範囲の広さに定評がある高木 photo/Getty Images

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PA外への飛び出し成功数

1位:3回 高木 駿(大分トリニータ)
2位:2回 ランゲラック(名古屋グランパス)
2位:2回 クォン・スンテ(鹿島アントラーズ)
2位:2回 大迫 敬介(サンフレッチェ広島)
2位:2回 大久保 択生(サガン鳥栖)
2位:2回 シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台) 
 
自陣ペナルティエリア外へ飛び出し、自軍のピンチを救った回数が『Sofa Score』で計上されているが、このランキングでは大分トリニータのGK高木駿がトップに。先述のセーブ数ランキングでも5位につけるなど、至近距離から放たれるシュートへの反応にも定評がある同選手だが(セーブ数15回)、守備範囲の広さも特長だ。

今季のJ1リーグ最下位に沈む仙台を支えているシュミット・ダニエル photo/Getty Images

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ロングパス成功数

1位:43本 シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)
1位:43本 高木 駿(大分トリニータ)          
3位:39本 キム・ジンヒョン(セレッソ大阪)    
4位:38本 大久保 択生(サガン鳥栖)       

197cmの身長を活かしたハイボール処理も然ることながら、ロングパスも得意としているシュミット・ダニエル。第4節の湘南ベルマーレ戦でも相手のハイプレスに手を焼いたものの、持ち前のキックで最前線へボールを届ける場面が何度か見受けられた。

同じく首位の高木も開幕戦で何度も正確なロングパスを繰り出し、鹿島アントラーズのハイプレスを無力化。この試合の前半11分に放ったロングパスがいきなり決定機に繋がったほか、後半23分のパスは勝ち越しゴールの起点となっている。


参照元:youtube(高木のチャンスメイクは1分10秒~、3分53秒~)

計3項目でトップの数値を叩き出した高木 photo/Getty Images

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自陣でのパス成功数

1位:155本 高木 駿(大分トリニータ)      
2位:127本 飯倉 大樹(横浜F・マリノス)     
3位:79本 キム・ジンヒョン(セレッソ大阪)
3位:79本 ク・ソンユン(北海道コンサドーレ札幌)  

自陣後方から丁寧にショートパスを繋ぐスタイルを志向している大分トリニータにとって、左足によるキックに絶対の自信を持つ高木の存在は欠かせない。同じようなサッカースタイルを掲げている横浜F・マリノスでプレイし、足下の技術に定評がある飯倉大樹より20本以上も多くパスを成功させていることからも、高木のテクニックの高さが窺える。


FC東京の首位浮上に貢献した林 photo/Getty Images

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無失点試合数

1位:3試合 林 彰洋(FC東京)
1位:3試合 大迫 敬介(サンフレッチェ広島)    
3位:2試合 ランゲラック(名古屋グランパス)
3位:2試合 西川 周作(浦和レッズ)

2017年よりFC東京でプレイしている林は、今季開幕から好調を維持。開幕節(川崎フロンターレ戦)の後半9分にMF中村憲剛と1対1の局面を迎えたものの、巧みに間合いをつめてシュートブロック。名古屋グランパス戦(第4節)の前半終了間際にはFWジョーの決定的なシュートを足で防ぎ、FC東京の首位浮上に貢献した。

林彰洋と並び3試合のクリーンシートを記録しているのは、今季のJ1リーグ4試合消化時点で1失点と、リーグ最少失点のサンフレッチェのゴールを守る大迫敬介(19歳)。2月19日のACLプレイオフ(チェンライ・ユナイテッド戦)を皮切りに、国内リーグ開幕以降も好セーブを連発。第2節のジュビロ磐田戦では後半アディショナルタイムに放たれた荒木大吾の決定的なシュートを左腕1本で掻き出し、貴重な勝ち点1獲得に貢献している。

今季もシュートストップに自信を見せる選手や、フィールドプレイヤーに匹敵するパスセンスの持ち主など、多種多様なGKがJ1リーグでプレイしている。彼らの更なる活躍や成長に期待したいところだ。



【林彰洋、川崎戦での好セーブ】

参照元:youtube(1分50秒~)

【林彰洋、名古屋戦での好セーブ】

参照元:youtube(1分05秒~)

【大迫敬介、磐田戦での好セーブ】

参照元:youtube(2分10秒~)

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