W杯組がスタメンから引きずり下ろされる!? イングランドの若手が凄すぎる

イングランド代表のサンチョ photo/Getty Images

若手が次々とA代表へ

イングランド代表はいつからこんな若手軍団へと変貌を遂げたのだろうか。恐ろしいクオリティを持った選手が次々と出てくるため、誰をスタメンにすればいいのか迷うほどだ。

ロシアワールドカップでベスト4に入ったチームも若かったが、英『Daily Mail』はさらなる若返りを予感している。23日に行われたEURO2020予選のチェコ代表戦ではドルトムントでブレイクする18歳のジェイドン・サンチョがスタメン出場し、アイルランド代表からイングランド代表に切り替えたばかりの20歳MFデクラン・ライスにも途中出場からチャンスを与えた。彼らはEURO2020でのスタメン候補生だ。

何より代表監督ガレス・サウスゲイトには若手起用への迷いがなく、チェルシーでスタメンを確保できていない18歳FWカラム・ハドソン・オドイまでチェコ戦に出場させている。そこにチェコ戦でハットトリックを記録したラヒーム・スターリング、エースのハリー・ケイン、さらにマンチェスター・ユナイテッドで大きく成長したマーカス・ラッシュフォードまで絡んでくるのだから恐ろしい。同メディアはウォルバーハンプトンで奮闘する19歳FWモーガン・ギブス・ホワイトにも間もなく声がかかるかもしれないと伝えており、前線のポジション争いは異様なほどに激しい。

中盤ではライス、さらにマンチェスター・シティが抱える宝石MFフィル・フォデン(18)もいる。EURO2020までには確実にA代表でテストされるだろう。最終ラインでは今季リヴァプールでジョー・ゴメス(21)がサプライズを起こした。残念ながら負傷で長期離脱したものの、負傷前のパフォーマンスを考えればA代表でもセンターバックのスタメンを掴めるのではないか。

右サイドバックでは同じくリヴァプールの20歳DFトレント・アレクサンダー・アーノルドがいる。ロシアワールドカップでは右のウイングバックにキーラン・トリッピアーが起用されていたが、同メディアはすでにアーノルドがトリッピアーを超えたと判断している。カイル・ウォーカーとのポジション争いが残っているが、EURO2020本選までに序列が変わる可能性は十分に考えられる。またクリスタル・パレスでプレイする21歳の大型右サイドバック、アーロン・ワン・ビサカも忘れてはならない。

ロシア大会が終わった時、若い選手が多かったイングランドはこのまま4年後のワールドカップを迎えても大丈夫と言われていた。交代の必要があったのは左ウイングバックを務めたアシュリー・ヤング(当時32歳)のみだと考えられていたのだ。しかし、今ではロシア組がスタメンから引きずり下ろされる可能性が出てきている。

いったいEURO2020までに序列はどうなっているのか。サウスゲイトが若手にチャンスを与えるタイプの指揮官だけに、予想のつかない激戦となっている。

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