現役選手は”3人”のみ ドイツの激戦・デア・クラシカー歴代ベストイレブン

バイエルンのレヴァンドフスキ photo/Getty Images

運命の決戦迫る

6日、ブンデスリーガではバイエルンとドルトムントの直接対決が行われる。しかも今回は優勝の行方が決まるかもしれない重要なゲームで、ここ数年の中では最も盛り上がるライバル対決と言っていい。

それを前にブンデスリーガ公式は、デア・クラシカー(バイエルンVSドルトムント)を経験した選手たちの中からベストイレブンを作成。重要な一戦を前に、これまでこのビッグカードを支えてきた名手たちを紹介している。

まずGKは元バイエルンのオリバー・カーンだ。デア・クラシカーを27回経験し、13試合に勝利した。ドイツサッカー界を代表する名GKで、その存在感はマヌエル・ノイアーをも超えていたと言っていい。

最終ラインは右サイドバックにバイエルンとドルトムントの両方でプレイしたシュテファン・ロイター、左サイドバックに元バイエルンのフィリップ・ラーム、センターバックはこちらも両クラブでプレイしたトーマス・ヘルマー、相棒には現在もバイエルンでプレイするマッツ・フンメルスが選ばれた。

ロイターは両クラブでリーグ制覇を経験し、西ドイツ代表としては1990イタリアワールドカップも制覇しているレジェンドだ。ヘルマーも同時期にデア・クラシカーで対戦している。ラームは2014ブラジルワールドカップも制すなど、ドイツを代表する名手だ。フンメルスは今回の企画で数少ない現役選手の1人で、ドルトムントでプレイを始めてからは常にデア・クラシカーで重要な存在だった。

中盤は現在ドルトムントのSDを務めるミヒャエル・ツォルク、解説者として活躍する元バイエルンのローター・マテウスがコンビを組む。同サイトはラームがバイエルン一筋を貫いた象徴的な存在とするならば、ドルトムントで400試合以上に出場したツォルクはドルトムントの顔と伝えている。

マテウスもこのカードを盛り上げた人物の1人で、17試合戦って2敗しかしていない。このカードで4得点を挙げた得点力に加え、時には相手を挑発する熱いハート、激しい守備など、同サイトは中盤において完璧な選手だったと絶賛する。

サイドハーフには右に現在もバイエルンでプレイするアリエン・ロッベン、左にドルトムントで200試合以上に出場した故ローター・エメリッヒ氏が選ばれた。エメリッヒ氏はバイエルンにとって厄介な敵であり、何度も重要なゴールを決めている。ゲルト・ミュラーと並んでドイツサッカー界のレジェンドと同サイトは伝えている。

ロッベンはリーグ戦ではもちろん、2012-13シーズンのチャンピオンズリーグ決勝でもドルトムントを撃破する貴重なゴールを決めている。ドルトムントの選手にとって嫌な記憶の残る相手だろう。

最後に2トップはバイエルンで活躍したゲルト・ミュラー、相棒は現在バイエルンでプレイするロベルト・レヴァンドフスキだ。ミュラーはデア・クラシカーを19試合戦い、14得点も挙げている。1971年には11-1という大差で勝利を飾るなど、ブンデスリーガ最強の点取り屋にふさわしい記録を残している。

レヴァンドフスキはドルトムントとバイエルンの両方でプレイした選手で、ブンデスリーガにおける外国人最多得点記録保持者だ。昨年にはドルトムント相手にハットトリックを決めるなど、一瞬でも隙を見せるとネットを揺らす驚異の点取り屋だ。


果たして今回のデア・クラシカーでヒーローとなるのは誰なのか。優勝の行方を大きく左右する今回の一戦も歴史に残るバトルになりそうだ。

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