レアルはどうすればバルサに勝てる? リーガ制覇へ”3つ”の条件をクリアせよ

来季はリーグ制覇へ届くのか photo/Getty Images

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国内リーグではバルセロナが圧倒

近年のリーガ・エスパニョーラはバルセロナとレアル・マドリードの2強、そこにアトレティコ・マドリードが挑む構図と言われてきた。しかし、タイトルの数で見るならバルセロナが圧倒的で、ライバルのレアルはリーグ戦で彼らについていくことができないでいる。

2008-09シーズンから数えると、バルセロナは7回のリーグ制覇、アトレティコが1回、レアルが2回だ。今季もバルセロナが優勝する可能性が高いため、バルセロナは8回目ということになる。国内はバルセロナが支配していると言えるが、レアルがこれをひっくり返すにはどうすればいいのだろうか。スペイン『MARCA』がいくつかの条件を提示している。

1.最低でも勝ち点90は確保せよ

ハイレベルなミッションだが、リーガ・エスパニョーラにおいて勝ち点90は優勝への最低ラインだ。2008-09シーズンはバルセロナが勝ち点87でリーグを制したが、それ以降90を下回った優勝チームは存在しない。今季はやや際どいところだが、このままバルセロナが順調に勝ち点を積み重ねれば90は超えてくるだろう。

レアルは2016-17シーズンにリーグ戦を制したが、この時は勝ち点93を稼いでいる。これが優勝への最低ラインなのだ。

2.負けていいのは4回だけ



レアルがタイトルを獲得した2016-17シーズンは黒星の数が3回、2011-12シーズンは2回だった。かなり厳しいレベルだが、リーガでは4敗以上喫すると優勝が苦しくなってくる。勝ち点90超えが当たり前となった2009-10シーズン以降、4敗以上喫したチームが優勝したケースは2013-14シーズンのアトレティコ(4敗)、2014-15シーズンのバルセロナ(4敗)、2015-16シーズンのバルセロナ(5敗)の3回のみ。4敗は最低ラインと言える。

3.アウェイで最低でも15勝は確保すべし



レアルが優勝した2016-17シーズンはアウェイで15勝2分2敗、同じく優勝した2011-12シーズンは16勝2分1敗となっており、アウェイでも関係なく勝ち点を取り続けなければならない。今季のバルセロナはややアウェイで躓いており、現時点では10勝に留まっている。アウェイは残り4試合となっているため、今季の彼らは15勝に届かないことになる。レアルが本来の調子を維持していれば、今季はリーグを制覇できた可能性もあるのだ。

しかし今季のレアルは今のところアウェイで8勝2分5敗。さすがにアウェイで勝ち点を取りこぼしすぎで、これではリーガ制覇は実現困難だ。アウェイでの成績をどこまで上げられるかが来季以降の課題となる。


今季の戦いぶりを見ると、この3つの条件を守るのは非常に厳しい。今夏に大型補強には動くだろうが、それだけで達成できる目標ではない。リーガを制するには究極の一貫性が必要で、クリスティアーノ・ロナウドの抜けたチームがこの3か条を守れる日がくるのか楽しみだ。

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