[MIXゾーン]今季のFC東京は一味も二味も違う! DFリーダー森重が口にした手応え

FC東京のDFリーダー森重。最後まで集中を切らさず、鹿島の猛攻を耐えしのいだ photo/Getty Images

耐え凌ぐ「粘り強さ」を手に

FC東京は14日に行われた明治安田生命J1リーグ第7節で、アジア王者の鹿島アントラーズをホームの味の素スタジアムへ迎え入れた。前半に3点を奪い試合を優位に進めると、ミドルシュートから1つゴールを奪われたものの、後半は反撃を試みる鹿島の猛攻を粘り強く耐えしのぎ、3-1で勝利。開幕戦からの無敗記録を「7」に伸ばし(5勝2分)、2位をキープしている。

長谷川健太監督体制2年目ということもあり、今季は勝負のシーズンとなっているFC東京。ここまで好調な戦いを披露しているが、DFリーダーの森重真人が鹿島戦後に手応えを口にした。

まず、ここ一戦を「前半が終わったときに、ああなるだろうと思っていた。ただ、そこで慌てずにしっかり守りきるということをみんなができた。もっとキレイな終わり方はあるにせよ、今はこうやって1試合1試合、とにかく勝ち点を積み重ねていくのが大事なので。しっかり振り返ってみないとわからないですけど、勝ててよかったです」と振り返った。

FC東京が前半だけで3点のリードを奪ったことで、後半は鹿島が捨て身の攻撃を仕掛け、押し込まれる苦しい時間帯が続いた。後半に大事にしていた部分について「慌てないことですね」と述べた上で「チームが(前半に)3点取ってしまうと、ああいう展開になるの予想できること。90分間自分らが前半のような試合をできるわけでもないので。欲を言えば、ああいう形で攻めさせて、カウンターを何本か打てればよかったとは思いますが、どうしても勝ち点3が欲しかったので、11人全員で守りきることになった。これは別に悪いことではないと思う」と明かしている。

昨季までのチームを考えると、一方的に押される展開になった場合、守備が崩れてしまうのではないかという心配になった人も少なくないはずだ。昨季こういった展開に苦しめられ、リーグ終盤に失速してしまった。ただ、今季のFC東京は昨季の経験を経て「粘り強さ」を手にしている。森重は「ああいう時間帯は、今後もっと暑くなれば増えてくると思う。守ると決めたらみんなで守ろうと話し合っていたので、慌てた感じはなかった。前半戦はこのまま行きたい。ただ昨年もそうでしたけど、現時点で自分らは何も得ていないですし、常にチャレンジする立場にいるというのを頭に置いて、昨年のことを繰り返さないように、勝っているからこそプラスαの力をみんなで少しづつ出していきたい。これが崩れてから『みんな頑張ろう』となると、その何十倍もの力が必要になるので、崩れる前に、崩れないようにいろんなところを見ていく必要があるかなと思います」と語った。

今後の戦いについては「やっぱり強いチームは対策されて、読まれてもそこをこじ開ける力がある。わかっていても止められないのが強いチームの条件。昨年と違うプラスαの部分は、(久保)建英や(東)慶悟のところで違いを見せれているところが大きい。これからも前線が警戒される中で、そこの2人はキーポイントになると思う」と話している。

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