アンチェロッティのナポリは成功or失敗? ユーヴェとは勝ち点差17も…… 

ナポリのアンチェロッティ photo/Getty Images

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昨季は勝ち点91を稼いだが

マウリツィオ・サッリとその弟子ジョルジーニョがチェルシーへと去り、今季のナポリはカルロ・アンチェロッティの下で新たなスタートを切った。リーグ戦では2位につけているが、果たして今季は成功と言えるのだろうか。

伊『Calciomercato』が今季のナポリを振り返っているが、順位そのものは2位と悪くない。サッリとは異なるローテーションもアンチェロッティは導入し、FWアルカディウシュ・ミリクもリーグ戦で17得点を記録するなど飛躍。サッリはポゼッションをベースとした自身のフットボールに固執していたが、アンチェロッティは相手に合わせて戦い方を変える柔軟な姿勢も見せていた。評価できる点は多々あるはずだ。

とはいえ、順位表を見てみると優勝を決めたユヴェントスとは勝ち点差が17も離れている。ナポリの方が1試合消化が少ないが、大差をつけられたことは変わらない。これでは優勝争いに加わったとは言えないだろう。昨季のナポリは勝ち点を91点も獲得し、ユヴェントスとは4点差しかついていなかった。終盤まで優勝のチャンスがあり、ナポリにとってはベストに近いシーズンだった。それと比較すると今季の結果はやや寂しい。
しかもチャンピオンズリーグではパリ・サンジェルマンとリヴァプールが揃う死の組だったとはいえ、グループステージ敗退。ヨーロッパリーグでも準々決勝でアーセナルにあっさりと敗れてしまった。コッパ・イタリアも準々決勝でミランに敗れており、タイトルに近づけなかった。

同メディアはポジティブな面もあったと伝えているが、来季が勝負だ。ナポリがアンチェロッティを招聘したのはセリエA制覇を成し遂げるためで、それを達成できなかった場合アンチェロッティのミッションは失敗したことになる。ユヴェントスがいる以上ハードルは高いが、アンチェロッティほどの名将ともなればスクデットでしか評価されない。同メディアも来季ジャッジを下すべきとの考えだが、今季アンチェロッティはセリエA制覇へのベースを作ることができたのだろうか。リーグ制覇は難しくとも、来季は何かタイトルが欲しいところだ。

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