マンCとトッテナムの激闘は”CL史上最高”の試合? 英メディアの候補に

激闘はトッテナムに軍配 photo/Getty Images

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VARも絡む熱いバトル

先日行われたマンチェスター・シティVSトッテナムのチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグは、今大会最も面白いゲームと言えるものだったのではないか。序盤から激しい点の取り合いとなり、イングランド勢同士の対決ということもスタジアムに詰めかけた観衆を興奮させた。さらに終盤にはVARを巡る大きな判定が2つもあり、漫画のような展開だったと言える。

英『Daily Mirror』も、チャンピオンズリーグの歴史に残るゲームだったのではと取り上げている。VARはこれまでになかった新要素だが、それもゲームを盛り上げた一因だ。ゴールが決まったと思ったら取り消されたなんて経験はなかなかあるものではない。

同メディアは今回のゲームも含め、チャンピオンズリーグ史上最高のゲームはどれかを議論している。今回のマンCとトッテナムのゲームを推す声も出ていたが、他には2016-17シーズンのバルセロナVSパリ・サンジェルマンの2ndレグ、伏兵モナコがレアル・マドリードをアウェイゴールの末に撃破した2003-04シーズンの準々決勝、アンドレス・イニエスタの劇的ゴールでファイナル進出を決めた2008-09シーズン準決勝のチェルシーVSバルセロナ戦などが候補に挙がっている。
2016-17シーズンのバルセロナVSパリ・サンジェルマンといえば、パリ・サンジェルマンがホームで行われた1stレグで4-0と圧勝したにも関わらず、カンプ・ノウで行われた2ndレグでバルセロナが6-1と大逆転。終盤にセルジ・ロベルトが決勝点を挙げた特別なゲームだった。

モナコとレアルの一戦も激しい打ち合いで、当時のモナコにはルドヴィク・ジュリやフェルナンド・モリエンテスら名手がいた。モナコは決勝でジョゼ・モウリーニョ率いるFCポルトに敗れて優勝は逃したが、クラブ史に残るチームだったのは間違いない。

2008-09シーズンのチェルシーVSバルセロナの一戦は、チェルシーが必死に守り続けてバルセロナを179分間無得点に抑えていた。ホームでの2ndレグはマイケル・エッシェンのゴールで先制に成功し、勝利まであと一歩だった。しかし後半アディショナルタイムにイニエスタが見事なミドルシュートを決め、チェルシーの夢は消えた。

これらのゲームも歴史に残るものだが、今回最も多く挙がった意見は2004-05シーズンの決勝ミランVSリヴァプールだった。イスタンブールの奇跡と言われる伝説のゲームで、ミランが前半に3-0とリードしながら後半に3-3に追いつかれ、最後はPK戦の末にリヴァプールが勝利を収めた。リヴァプールは54分から60分という短い時間の中で3得点を決めており、ミランにとっては魔の6分間となった。今回のマンCとトッテナムの打ち合いも壮絶だったが、イスタンブールの奇跡までは超えられなかったということか。

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