コロンビアのエースはワールドクラスなのか? W杯での輝きをクラブで放てず

バイエルンのハメス photo/Getty Images

今ひとつチームの柱になりきれない

バイエルンの司令塔をどう評価すればいいのだろうか。コロンビア代表MFハメス・ロドリゲスの今季は非常に評価が難しいものとなっている。

シーズン序盤は新指揮官ニコ・コバチの下でポジションを固められず、スタメンとベンチを繰り返す日々が続いた。コバチとの衝突説も浮上するなど、満足のいくスタートとは言えなかったはずだ。また不運にも11月末から負傷で離脱し、年明けまで戻ってくることができなかった。

流れが変わり始めたのは1月からで、プレイタイムは徐々に増加。チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のリヴァプール戦では攻守にフル稼働し、評価も高かった。敗れはしたものの、ハメスの能力と闘志を再認識したサポーターも多かったはずだ。さらに3月のマインツ戦ではハットトリックも記録。コバチの中でハメスの評価は確実に上がってきていたはずだ。

ところが、ここ最近は再びベンチスタートが目立つようになった。どこかコバチのチームにおいて中心になりきれていないのは間違いない。怪我もあったが、今季リーグ戦で先発した試合は13試合に留まっており、スペイン『MARCA』もアップダウンの激しいシーズンと総括している。

ハメスはレアル・マドリードからのレンタルでバイエルンに加わったが、そのレアルでは自身を構想外としたジネディーヌ・ジダンが指揮官に復帰。レアルに戻っても出番確保とはならないだろう。バイエルンでも中心選手になれないのであれば、ハメスをどう評価すればいいのか分かりにくくなってくる。

2014ブラジルワールドカップでコロンビア代表をベスト8まで導いたのは見事だったが、その輝きをクラブではなかなか発揮できていない。能力は間違いないが、来季ハメスはクラブシーンでも特大の輝きを放てるだろうか。

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