[MIXゾーン]仙台、敵地・川崎戦で敗戦も…… J王者を相手に得た手応えとは

仙台の指揮官を務める渡邉晋監督 photo/Getty Images

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前線から相手をうまくはめ込むシーンが

ベガルタ仙台は3日、明治安田生命J1リーグ第10節で川崎フロンターレの本拠地へ乗り込んだ。敵地で苦戦を強いられると、不運な判定などもあり、55分までに痛恨の3失点。69分に途中出場を果たした大岩一貴が1点返すも、反撃はここまでで、仙台は川崎を相手に1-3で敗戦を喫した。

試合後、記者会見へ出席した仙台の渡邉晋監督は「なかなか等々力では勝つ姿を見せることができなくて、また今日も残念な結果に終わってしまい、非常に悔しく思います。サポーターにも申し訳ないと思っています」と悔しさをにじませた上で、この一戦を「守備の部分で我々が一番やりたいことを、なかなかやれなかった前半だった。それは暑さもあって、コンディションの部分も影響したかもしれないが、後ろに重心が行ってしまって、下がらざるを得なくなってしまった。本来これは我々の選択肢としては一番最後なのですが、そこを強調してしまった部分があったのか、その時間が長くなってしまった故に、押し込まれる時間が増えたのが実際もったいなかったかなと感じています」と振り返った。

ただ、仙台はこの試合で、リーグ屈指のパスサッカーを繰り広げるJ王者・川崎を前線からうまくはめ込み、高い位置でボールを奪うシーンが何度もあった。「少し整理して、背中を押して、出て行こうとすれば、高い位置で実際にボールを取れる。そういうものが試合の頭からやっていけるようになると、また違った結果を生み出せたのかなと思っています。0-3になってから我々が1点取り返したところ、あるいはそれ以上は点をやらせずに、最後のところで踏ん張ろうとした選手たちの姿勢は、次につながっていくと思うので、そういうところをまたしっかり拾い上げながらこれからのゲームに進んでいければと思います」とも述べており、前線から連動したプレスなどには手応えを感じる部分もあったようだ。
また「我々が守備をしているところから攻撃に転じるときに、川崎さんのプレスに手を焼いたというのは、実際にあったと思います。ではそれを回避するための準備というものは、前線の2トップのところで2対2になっている状況もけっこうあったので、そこでやっぱり1回ひっくり返せれば状況も違ったでしょうし、1つおさまればまた違った状況も作り出せたと思います。回数は少なかったですけど、前半にもそういうシーンが実際にあって、通らなかったパスもクオリティさえ高めていけば、裏を取れているという状況もベンチでは確認できていた。なので、見えているところは悪くないと思います」とも話している。

この一戦で得た手応えと課題をうまく修正し、仙台は浮上のキッカケを掴むことができるのか。同クラブは次節、12日にサンフレッチェ広島をホームへ迎え入れる予定となっている。

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