[MIXゾーン]湘南・曺監督、名古屋とのドローに手応え 川崎戦後に「選手の矢印がひとつに」 

曺監督が語った手応えとは photo/Getty Images

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「川崎戦をやり直すつもりでやろうと」

明治安田生命J1リーグの第10節が5月4日に行われ、湘南ベルマーレが名古屋グランパスに1-1で引き分けた。

ベルマーレの曺 貴裁監督は試合後の公式会見で、0-2で敗れた4月19日の川崎フロンターレ戦(同リーグ第8節)を引き合いに。この試合を境にチームとして目指すべき戦い方を再確認できたと明かしている。

「川崎と同じような(ボールを保持する)スタイルのチームが相手ということで、今日は川崎戦をもう一回やり直すつもりでやろうと(いう気持ちでした)。あの時(川崎戦)はボールを繋ぐことが一番で、(素早く攻守を)切り替えたりボールを奪ったりするというのが消えてしまっていたんで、それは自分たちの土俵ではないよねと。次のF・マリノス戦(ルヴァン杯)も負けましたけどすごく良い試合内容でしたし、その次の鳥栖戦(同リーグ第9節)でも良い内容のゲームができました。あの敗戦(川崎戦)で間違いなく選手の矢印がひとつになったという感じがあったので、今日は(選手の出来の良さに)びっくりしたと言うよりは、『これ位は多分やるな』と思っていました。1-0から2点目を奪うためのプランはあったんですけど、なかなかうまく(点が)入らなくて......。でも、“やろうとする矢印”(チームとして目指すべき戦い方)が折れたわけでも、どっかいったわけでもない試合だったというのは間違いないと思います」
「僕たちは誰かに頼るわけではなく、その日・その時に起きた現象を選手と一緒に解決していくチームだと思います。決してうまい(選手が揃っている)チームでも横綱相撲がとれるチームでもないですけれど、“解決力”についてはJ1でも上のほうに行かないと、このリーグで存在感を示すことはできないでしょう。川崎戦の悔しさというのは、我々(コーチ陣)にも選手たちにもあったと思います」

川崎戦で徹底しきれなかった持ち前のスピーディーな攻守の切り替えや縦に速い攻撃を思い起こし、今季の同リーグで2位につける名古屋とほぼ互角の勝負を繰り広げた湘南。特に前半は齊藤未月と松田天馬の2ボランチが果敢に前方へ飛び出し、名古屋のビルドアップの起点であるMFジョアン・シミッチ(ボランチ)を牽制。この二人のボール奪取から何度かショートカウンターを発動できていた。体力消耗に伴いハイプレスの強度が落ちた後半は自陣に釘付けとなってしまった同クラブだが、今後は自陣の深い位置で奪ったボールをいかに最前線に届けるかが課題となるだろう。

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