セルタ戦で見えたバルサの”未来” カンテラ出身の若手ら使っていくべき

バルセロナのリキ・プイグ photo/Getty Images

若手を信頼すべきか

4日に行われたバルセロナとセルタの一戦は、バルセロナにとっていわば消化試合のようなものだ。すでに優勝は決まっており、7日には重要なリヴァプールとのチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグが控えている。セルタ戦でリオネル・メッシら主力を休ませるのは当然の判断と言える。

ただ、このゲームを単なる消化試合と考えるべきではない。主力を休ませたバルセロナはセルタに0-2で敗れたが、このゲームには数年後に期待したい若手タレントが多く出場していた。彼らはバルセロナの未来だ。

中盤ではカンテラ出身のカルレス・アレニャ、リキ・プイグの2人が先発し、2人とも評価は高い。プイグもNEXTイニエスタと評されるだけのことはあり、何度か鋭いパスを見せていた。さらに最終ラインではトゥールーズから獲得していた19歳のジーン・クレア・トディボ、昨夏ベルギーのオイペンからバルセロナBに移籍していたセネガル代表の右サイドバックを務める20歳のムサ・ワゲが先発している。ワゲといえばロシアワールドカップの日本代表戦で得点まで決めた攻撃的サイドバックである。

それに加えてこのゲームでは20歳のMFアレックス・コリャードがトップチームデビューを果たした。ウスマン・デンベレが負傷したことでチャンスが巡ってきたわけだが、これも貴重な一歩だ。

スペイン『MARCA』も彼ら若い選手の奮闘をポジティブに捉えている。このゲームではマウコムやケビン・プリンス・ボアテングなど普段ベンチを温めている実力者たちも先発に名を連ねていたが、同メディアは彼らを起用するくらいならカンテラ出身の若手に賭けた方がいいのではないかとの見方も示している。そちらの方が育成にもなるだろう。

この中から何人の選手がスタメンに割って入れるかは分からないが、彼らには未来がある。順調に育ってくれれば世代交代にも着手できる。セルタ戦のメンバーは数年後の主力候補としてチェックしておくべきだろう。

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