アメリカの若手を侮るな U-20W杯で注目集める”ブンデス6人組”の存在

U-20アメリカ代表のソト  photo/Getty Images

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アメリカからドイツへ向かうケースも増えている

5月23日からポーランドで開催されるU-20ワールドカップには日本代表も出場するが、こうしたアンダー世代のワールドカップは将来のスター候補生を探すことが1つの目的でもある。今回の大会でも世界中のクラブが目を光らせているはずだ。

そんな中、ブンデスリーガ公式が注目しているチームの1つがアメリカ代表だ。カタール、ナイジェリア、ウクライナとグループステージで対決するアメリカには、ドイツのクラブでプレイしている選手が数名メンバーに入っている。最近はアメリカからドイツへ向かうケースも増えており、その影響で同サイトもアメリカ代表に注目しているのだ。

まず1人目はハノーファーのU-19チームでプレイする左サイドバックのクリス・グロスター(18歳)。昨夏にニューヨーク・レッドブルズからやってきた選手で、下のカテゴリーでは3アシストを記録するなど攻撃面でも違いを生み出せる。
2人目はFWのユーレシーズ・ラネス(18歳)。ヴォルフスブルクに加わることが決まっているウイングの選手で、両サイドを担当できることが1つの強みとなっている。LAギャラクシー時代にはユース年代のゲームで79試合48得点の数字を出しているそうで、これからヴォルフスブルクで本格的にブレイクすることが期待されている。

3人目はラネスと同じく、LAギャラクシーからドイツに渡ったMFアレクシス・メンデス(18歳)だ。メンデスは昨年行われたU-20CONCACAF選手権・決勝のメキシコ代表戦で2得点を奪う活躍を披露し、大会最優秀選手に輝いた実績の持ち主だ。現在はドイツのフライブルクの下のカテゴリーでプレイを続けている。経歴的には今大会の要注目選手か。

4人目はセンターバックを務める18歳のクリス・リチャーズだ。当初はアメリカのFCダラスからレンタルで加わっていたが、今年の1月にバイエルンが完全移籍で獲得した期待の逸材だ。すでに昨夏にはパリ・サンジェルマン、ユヴェントス、マンチェスター・シティ相手のプレシーズンマッチに出場しており、ここまでの経験値を持っている選手も少ないか。

5人目はGKのブレイディー・スコット(19歳)。2017年よりケルンでプレイするスコットは、2年前に韓国で行われたU-20ワールドカップにも17歳ながら帯同していた選手だ。ケルンのトップチームでプレイしているわけではないが、前回もU-20世代のワールドカップを経験しているのは大きい。

最後の6人目はハノーファーのFWセバスティアン・ソト(19歳)だ。U-19のカテゴリーで今季24試合17得点を挙げているソトは注目の点取り屋で、すでにトップチームでもデビューを果たしている。今大会でも中心選手になれる実力者か。

今回のアメリカ代表メンバーには6名のドイツ組が含まれており、これは大きな特徴と言える。日本はグループBに入っているが、海外組の選手はいない。ステータスだけで勝利が決まるわけではないが、ドイツの下の環境でアメリカの選手がどこまで成長しているのかは楽しみなポイントだ。

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