“超攻撃軍団”への変貌 レヴァークーゼンのトップ4入りを誰が予想した?

トップ4入りを果たしたレヴァークーゼン photo/Getty Images

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気づけばフランクフルトもボルシアMGも下

ブンデスリーガの最終節、注目はバイエルンとドルトムントによる優勝争いに集まっていた。最終的にはバイエルンが優勝を決めたわけだが、最終順位を見ると驚いた人もいるのではないか。4位にレヴァークーゼンが入っているのだ。

レヴァークーゼンは今季開幕3連敗でスタートし、昨年12月には指揮官を務めていたハイコ・ヘルリッヒを解任。今季を14位でフィニッシュしたシャルケとともに、実力がありながら低迷するチームにも挙げられるなど、非常に苦しい前半戦を過ごした。

チームを変えたのはヘルリッヒに代わって指揮を執ったピーター・ボスだ。ボスといえばドルトムントで香川真司と仕事をしたこともある指揮官で、ボスは攻撃的な姿勢でレヴァークーゼンを見事に立て直した。年明け一発目のゲームこそ落としたが、1月26日のヴォルフスブルク戦からは4連勝を記録。その中にはバイエルンも含まれており、バイエルン相手に3得点を奪って勝利を収めた。
クラブのルディ・フェラーSDは「誰も我々が4位に入るなど信じていなかった」と振り返っているが、ボスの就任でレヴァークーゼンは変わった。元よりケビン・フォラント、カイ・ハフェルツ、ユリアン・ブラント、レオン・ベイリー、カリム・ベララビなどアタッカーには実力者を揃えており、ボスとしては仕事がしやすかったのかもしれない。

前半戦のレヴァークーゼンは26得点29失点という成績で折り返したが、ボスが指揮した後半戦では43得点23失点と劇的に改善。2019年に入ってから34の勝ち点を獲得したが、ブンデスリーガ公式によればこの数字はバイエルン(42点)、ライプツィヒ(35点)に次ぐ数字だという。

終盤には好調だったフランクフルトを6-1と粉砕したが、これもフランクフルトがヨーロッパリーグの戦いで疲労していたことだけが理由ではない。最終節のヘルタ・ベルリン戦でもレヴァークーゼンは5-1の勝利を収めており、超攻撃的集団となったレヴァークーゼンを他クラブは止められなかったのだ。結局トップ4入りが有力視されたフランクフルトは7位、ボルシアMGが5位に落ち、レヴァークーゼンが滑り込む結果となった。来季も開幕から今の調子を維持できれば、バイエルンを脅かすことも可能かもしれない。

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