スピードデビルの伊東、点取り屋の鎌田 日本人選手がベルギーで大暴れだ!

ヘンクで活躍した伊東 photo/Getty Images

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ベストイレブン候補に続々

今季のジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー)を振り返る時、もはや欠かすことのできない存在の1つとなったのが日本人選手たちだ。これまでも久保裕也や森岡亮太が活躍してきたが、今はベルギーでプレイする日本人選手の数も増えた。シント・トロイデンの影響が大きいとはいえ、日本人選手の活躍は見逃せないものだ。

しかも評価が総じて高い。ベルギー『Voetbal Primeur』は各ポジションごとに今季優秀な成績を収めた選手をピックアップし、ユーザー投票によって各ポジションのベストプレイヤーを決める企画をおこなっている。つまり投票で今季のベストイレブンが決まるというわけだ。その候補者に日本人選手も入ってきている。

まずセンターバック部門ではシント・トロイデンの冨安健洋だ。もはやこうした企画ではお馴染みの存在となり、同メディアは「福岡から80万ユーロでやってきた選手が1年半後には900万ユーロの市場価値となった」と今季大きくブレイクしたことを紹介している。
残念ながら投票では8%しか冨安に票が入らず、ヘンクのセバスティアン・デワエスト(26%)、クラブ・ブルージュのブランドン・メシェレ(22%)がリードしている。それでもここに選ばれるだけでも凄いことだ。

次にトップ下部門では、同じくシント・トロイデンより鎌田大地が候補者に選ばれている。鎌田については「得点力が際立っていた。得点を奪う嗅覚を備えている」と評価されており、16得点9アシストと得点に多く絡んだ部分が評価されている。

鎌田も票は5%と伸びず、クラブ・ブルージュのハンス・バナケンが52%とアンケートを大きくリードしている。バナケンは17得点19アシストを記録しており、これはバナケンの方を褒めるしかないだろう。

最後に右ウイング部門では、今冬ヘンクに加わった伊東純也が選ばれている。同メディアは伊東を「スピードデビル」と呼んでいるようで、自慢のスピードはベルギーでも十分に通用することが証明された。しかも伊東の凄いところは、現時点で39%の票を獲得して右ウイング部門1位になっていることだ。ズルテ・ワレヘムのテオ・ボンゴダ(30%)、クラブ・ブルージュのエマニュエル・デニス(25%)をリードしており、伊東は短期間で評価を爆上げしている。


ベルギーでも日本人選手の実力は認められ、今後も海外移籍の目的地の1つとなるだろう。冨安はステップアップも近いと言われており、ベルギーと日本は良い関係を構築できている。

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