これがガットゥーゾだ! 闘将が去り際に見せた“最後の漢気”に感動 

ミランの指揮官を退任することとなったガットゥーゾ監督 photo/Getty Images

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違約金を破棄し、スタッフに給与を支給

ACミランは28日、チームの指揮官を務めていたジェンナーロ・ガットゥーゾが今季限りで退任することになったと発表。この闘将が最後に見せた「漢気」が大きな話題となっている。

2017年5月に古巣ミランへ復帰し、下部組織であるプリマヴェーラの監督に就任したガットゥーゾ。同年11月にトップチームの指揮官を務めていたヴィンチェンツォ・モンテッラが解任されると、後任として見事昇格を果たした。そして、就任当初こそ苦しんだが、粘り強い戦いでなんとかチームを立て直し、ヨーロッパリーグ出場圏内となる6位で2017-18シーズンをフィニッシュ。この手腕が認められ、昨夏に2021年までの契約延長を勝ち取った。

2年目となる今季はチャンピオンズリーグ復帰を目標に掲げ、第18節から7勝3分で10試合負けなしを記録するなど、一時は3位まで順位を押し上げた。しかし、第28節に行われたミラノダービーでインテルに打ち合いで敗れると失速。最後に4連勝を飾る意地を見せたが、CL圏内には届かず5位で2018-19シーズンを終えていた。この結果を受けて、ミランは体制を変更することを決断。レオナルドSDが辞任し、ガットゥーゾも指揮官の座から降りることとなっている。
契約期間を2年残してチームを去ることになったガットゥーゾだが、早期契約解消により発生する違約金をミランから受け取らなかった模様。その代わりにガットゥーゾは契約解消にサインする際、今後自身が受け取るはずだった2年間分の給与550万ユーロ(来季の給与は250万ユーロ、2020-21シーズンは300万ユーロ)を、自分の元で働いてくれていたスタッフに支給するよう取り付けたとのことだ。伊『sky sport』が伝えている。同メディアによると、ガットゥーゾの元で働いていたスタッフたち全員が、残りの2年間で受け取るはずだった総給与が500万ユーロで、これを即座に埋め合わせするための粋な計らいだという。ただ、これによりクラブ側も1100万ユーロ程度の節約になっているようだ。

最後まで仲間想いの振る舞いを披露する。現役時代に熱いハートで多くの人々のハートをも動かした、さすがガットゥーゾといったところだろうか。

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