CL決勝でS・ラモスにやられた男がもう1人いた あと1分で夢散る悲劇……

トッテナムのアルデルヴァイレルト photo/Getty Images

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今回こそは頂点へ

6月1日に迫るリヴァプールVSトッテナムのチャンピオンズリーグ決勝では、様々な思いが交錯する。リヴァプールにとっては昨季に続いてのファイナルで、昨季はFWモハメド・サラーがレアル・マドリードDFセルヒオ・ラモスに潰されるアクシデントもあった。サラーも今回の決勝に特別な思いを持って臨むはずで、2シーズン連続の準優勝だけは避けたい。目指すは優勝のみだ。

しかし、決勝へのリベンジを誓う者はサラーだけではない。トッテナムにも決勝で苦い思いを味わった選手がいるのだ。2013-14シーズンの決勝、レアルVSアトレティコ・マドリードの戦いで天国から地獄へ突き落されたのがDFトビー・アルデルヴァイレルトだ。この試合は終盤までアトレティコが1-0でリードしていたのだが、後半アディショナルタイムにセルヒオ・ラモスがヘディングシュートを決めて試合は振り出しに。延長戦ではマルセロやクリスティアーノ・ロナウドが得点を決め、最終的にはレアルが頂点に立った。あの場にアルデルヴァイレルトもいたのだ。

アルデルヴァイレルトは1点をリードして迎えた83分に、フィリペ・ルイスとの交代でピッチに入った。メッセージは実にシンプルで、守り抜けということだ。ところが、最後の最後にアトレティコはミッションに失敗してしまった。あの時の絶望感は想像を絶するものがあったはずだ。
英『Express』によると、アルデルヴァイレルトも2度とチャンピオンズリーグ制覇のチャンスはこないかもしれないと後悔したことを明かしている。しかし2度目のチャンスが今回訪れることになった。リヴァプール戦へのテンションはMAXだ。

「僕たちは優勝に近づいた。だけど90分にラモスが得点を決めた。勝てなかったのは非常にハードだった。あの時は25歳で、すごく難しかったよ。あの夜はワールドカップが近づいていたから、ベルギーに飛ぶことになっていた。悲しむ時間がなかったんだ。だけどワールドカップが終わり、CL決勝のことを考える時間ができた。本当に大きなチャンスだったし、2度とこないかもしれないと思ったよ」

形は違うが、アルデルヴァイレルトもサラーもラモスに決勝でやられたという点は共通している。決勝にかける思いは強いが、イングランド勢対決を制するのはどちらか。

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