PSGで忘れられていた男がCL決勝へ 断っていたマンUへの”レンタル移籍”

トッテナムのルーカス photo/Getty Images

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トッテナムを選んだのは大正解

マンチェスター・シティ、アヤックスと立て続けにミラクルを起こしてチャンピオンズリーグ決勝に到達したトッテナムにはラッキーボーイとも呼べる選手が何人かいたが、その中でも最大の驚きを提供したのがFWルーカス・モウラだった。

昨年の冬にパリ・サンジェルマンからトッテナムに加入したルーカスは、準決勝2ndレグのアヤックス戦でハットトリックを記録するなど大暴れ。パリ・サンジェルマンではネイマール、キリアン・ムバッペ、アンヘル・ディ・マリアらの影響で忘れられた存在となっていたが、半年もしないうちにチャンピオンズリーグ決勝の舞台に立つのだから面白い。

ルーカスの決断は全てにおいて正解だった。パリ・サンジェルマンで出番を失っていたルーカスには、同じイングランドのマンチェスター・ユナイテッドも興味を示していたという。しかし、ルーカスはトッテナムを選んだ。英『The Guardian』によると、ルーカスはレンタルではなく完全移籍を望んでいたのだ。それほどパリ・サンジェルマンには嫌気がさしていたのだろう。
「ユナイテッドとの接触はあったけど、内容はレンタル移籍だった。僕はレンタルはしたくなかったんだ。パリ・サンジェルマンを離れるのなら、もう戻りたくなかった。トッテナムを訪れた時、トレーニンググラウンドやコーチと会ってここに来たいと言ったんだ」

パリ・サンジェルマンに比べれば、トッテナムはやや地味なチームに思えるかもしれない。少なくともチャンピオンズリーグ決勝進出を予想されるようなチームではない。しかし、ルーカスがチームを決勝へと導いた。パリ・サンジェルマンはベスト16で敗退しており、ルーカスとしては気持ちの良いシーズンとなったことだろう。このまま優勝できれば最高のシナリオだが、リヴァプールをも呑み込むか。

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