今季チャンピオンズリーグを制したリヴァプールではロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラー、サディオ・マネの攻撃ユニットが1つの武器となっていたが、21世紀最強の攻撃ユニットを決めるとすればどこになるのか。英『Squawka』がトップ10を作成しているが、いずれも時代を築いたユニットばかりだ。
10位:カカー、アンドリー・シェフチェンコ、エルナン・クレスポ(ミラン)
彼らは3トップを組んでいたわけではないが、トップ下に入るカカーを中心とした攻撃には迫力があった。2004-05シーズンにはチャンピオンズリーグ決勝に進出しており、短期間ながら夢の攻撃ユニットだったと言えよう。
9位:リオネル・メッシ、サミュエル・エトー、ロナウジーニョ(バルセロナ)
ちょうどメッシがブレイクし始めた頃で、この時はまだロナウジーニョが攻撃の中心だった。ロナウジーニョのアイディア、エトーのスピードと決定力、そして右サイドから仕掛けるメッシと、見ていて楽しいユニットになっていた。
8位:アリエン・ロッベン、マリオ・マンジュキッチ、フランク・リベリ(バイエルン)
ロベルト・レヴァンドフスキもワールドクラスのストライカーではあるものの、このユニットはタイトルを獲得してきた実績がある。2012-13シーズンにはこのトリオで3冠を達成しており、バイエルンにとっては伝説的なチームだ。
7位:香川真司、マリオ・ゲッツェ、ロベルト・レヴァンドフスキ(ドルトムント)
そのバイエルンの3冠トリオを超える評価を与えられたのが、ドルトムントの3トップだ。今のドルトムントも攻撃陣は豪華だが、香川らの世代はブンデスリーガを連覇している。この実績に敵う者はいない。香川とゲッツェが圧倒的なテクニックで違いを生み出し、それをレヴァンドフスキが沈める。特に2011-12シーズンのフットボールは圧巻だった。
6位:モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネ(リヴァプール)
6位にはこのトリオだ。プレミア、チャンピオンズリーグの両方でその攻撃力は証明済みで、3人が大量得点を狙うだけの力を備えている。今季はサラーとマネが揃ってプレミア得点王に輝いており、破壊力は驚異的なレベルにある。
5位:リオネル・メッシ、サミュエル・エトー、ティエリ・アンリ(バルセロナ)
再びバルセロナからだ。この時にはメッシが全ての中心となり、ジョゼップ・グアルディオラの下で3冠を獲得した。バルセロナ黄金期の始まりとも言える3トップで、メッシ伝説が本格的にスタートした頃だ。
4位:ガレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)
BBCの愛称で親しまれたレアルの超強力3トップだ。今はロナウドが退団してしまったが、2013年より圧倒的な破壊力を見せてきた。ベイルに負傷が増えてからはBBCが揃う機会が減ってしまったが、3人のコンディションが整っていた時の破壊力は脅威だった。同メディアは2014年がこのトリオのピークと伝えており、チャンピオンズリーグを制した2013-14シーズンが最大のハイライトだ。
3位:ウェイン・ルーニー、カルロス・テベス、クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)
名将アレックス・ファーガソン氏が築いた最後の黄金ユニットと言えよう。当時はまだロナウドもサイドを主戦場とし、ルーニーも様々な役割をこなす器用な選手だった。同メディアは3人とも典型的なストライカーというわけではないが、ハーモニーは抜群だったと称賛している。2007-08シーズンにはチャンピオンズリーグも制している。
2位:リオネル・メッシ、ペドロ・ロドリゲス、ダビド・ビジャ(バルセロナ)
またまたバルセロナだ。メッシの立ち位置に変わりはないが、バルセロナの3トップの構成は頻繁に変わってきている。カンテラ出身選手で高い得点力を誇るペドロ、バレンシアから引き抜いたビジャがワイドな位置を担当し、メッシが偽9番として自由を与えられていた。2010-11シーズンのチャンピオンズリーグ決勝では3人のゴールでマンUを撃破している。
1位:リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマール(バルセロナ)
1位を予想するのは簡単だったはずだ。MSNと呼ばれたトリオは、フットボールが始まって以来の史上最強ユニットではないかとも言われた。彼らを抑えられるチームは存在せず、この3トップは3シーズンで364得点173アシストと異常な数字を残している。3冠も達成しており、バルセロナの哲学をぶっ潰す超強力ユニットだった。
バルセロナが目立つ結果となったが、チャンピオンズリーグを制したクラブには超強力な攻撃ユニットがいるものだ。今後もトップ10の顔ぶれは変わってくるだろう。例えばパリ・サンジェルマンのキリアン・ムバッペも近いうちにこうしたランキングに絡んでくるはずだ。MSNを超えるようなユニットが出てくるのか、今後も楽しみだ。