今季は”ロイス史上最強”のシーズンだったのか? 30歳の天才が暴れた1年

ドルトムントのロイス photo/Getty Images

怪我も少なくシーズンを駆け抜けた

今季のドルトムントはあと一歩のところまで王者バイエルンを追い詰めたが、そのチームで重要な役割を果たしたのがFWマルコ・ロイスだ。ロイスは以前から怪我が多く、昨季も満足な結果は残せていない。しかし、今季はシーズンで36試合に出場することができた。コンディションさえ整っていればロイスは今でも特別な違いを生み出す選手だ。

今季はリーグ戦で17得点8アシストを記録したが、ブンデスリーガ公式はドルトムントにおけるロイス史上最高のシーズンだったのではないかと伝えている。17得点はドルトムントに加入してから最多の数字で、ボルシアMGでプレイしていた2011-12シーズンに記録した18得点に次ぐ数字だ。

当時はリーグ戦で18得点12アシストを記録していたため、数字だけで見れば今季を上回る。しかし、チームに与える影響力では今季の方が上だったのではないか。ロイスも30歳となり、同サイトは熟成したワインのようと表現している。今はジェイドン・サンチョら若手をまとめたり、パコ・アルカセルのように今季から加わった選手をチームに溶け込ませるリーダー的役割もこなす。

スピードはボルシアMG時代に比べると落ちたかもしれないが、ロイスはベテランらしい形で結果を残す術も身につけている。来季からはユリアン・ブラント、トルガン・アザールも加わって攻撃陣がさらに豪華な構成となる。それでもリーダーはロイスで変わりなく、ロイスはベテランらしく新戦力をチームに馴染ませていくことだろう。来季もコンディションを安定させることができれば、ロイスがまだ経験していないブンデスリーガ制覇に届くかもしれない。そうなればロイス史上最高のシーズンとなりそうだ。

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