本田圭佑は”FKのマエストロ” 今も残るデンマーク戦・無回転ショットの衝撃

2010W杯当時の本田 photo/Getty Images

重要な場面で輝いてきた左足

日本代表にとって2022カタールワールドカップはどんな大会となるのだろうか。まずは出場権を獲得しなければならないが、2022年大会には特別な意味がある。2006ドイツワールドカップ以来となる、本田圭佑のいないワールドカップなのだ。

2010年の南アフリカ大会より、日本は本田を中心に回るチームとなった。2014年のブラジルワールドカップは残念な結果に終わったが、本田は3大会続けて得点を記録している。批判を浴びる機会もあったものの、大一番に強い本田の存在は何度も日本を救ってきた。

中でも印象深いゴールは2010南アフリカ大会のデンマーク戦で決めた直接フリーキックだろう。本田の存在を世界が知った瞬間でもあり、あの無回転弾で評価は一気に上がった。英『Planet Football』は、本田をフリーキックのマエストロと紹介している。

印象的なフリーキックはデンマーク戦だけではない。南アフリカ大会の3ヶ月ほど前、CSKAモスクワでもチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のセビージャ戦で直接フリーキックを決めている。チームをベスト8へ導く一撃で、同メディアは当時CSKAモスクワで活躍したFWヴァグネル・ラブよりも本田の貢献の方が大きかったと伝えている。ややロシア生活が長くなったものの、CSKAモスクワでの存在感は圧倒的だった。

またミラン時代には、2016-17シーズン終盤のボローニャ戦でフリーキックから得点を記録。これもチームをヨーロッパリーグ出場へ導く貴重な一撃で、本田のフリーキックには記憶に残るものが多い。

日本は世代交代しつつ、カタール大会を目指す。狙うはベスト8進出だが、強烈な存在感を放ってきた本田抜きで目標を達成できるのか。実力だけでなく、強い気持ちでチームを引っ張る本田のような存在が必要となるはずだ。

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