“世界最高CB”は誰だ! トップ10を英メディアが選出

ファン・ダイクにはバロンドール受賞の期待もかかる photo/Getty Images

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味方のピンチを救うゴール前の番人たち

センターバックはフィールドプレイヤーの中で最も後方からチームを支えるのが仕事だ。ここを任された選手は相手アタッカーの進撃を阻むことに加え、ビルドアップの開始地点として近年では高いパス能力も求められる。フィールドプレイヤー最後の砦、そして攻撃のスイッチ役という2つ役割を担う彼らは、現代サッカーにおいて最重要ともいえる選手たちかもしれない。

では、そのなかでも「世界最高」の称号を掲げるのにふさわしい選手は誰か。英『FourFourTwo』がランキングを作成している。

10位 トビー・アルデルヴァイレルト(トッテナム/30歳)
9位 ヤン・フェルトンゲン(トッテナム/32歳)

8位 ジョルジョ・キエッリーニ(ユヴェントス/34歳)

7位 ディエゴ・ゴディン(インテル/33歳)

6位 ジェラール・ピケ(バルセロナ/32歳)

まずは10位から6位。トッテナムのベルギー代表コンビが揃ってトップ10入りを果たしているのが印象的だ。他の選手も30歳オーバーのベテラン勢で占められている。若い勢力が入ってこなかったのは少し残念だが、それほどこの世代が優秀だということだろう。経験がモノを言うポジションだということを再認識させられる結果となっている。

5位 アイメリック・ラポルテ(マンチェスター・シティ/25歳)

4位 セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード/33歳)

3位 カリドゥ・クリバリ(ナポリ/28歳)

2位 ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリード/26歳)

1位 フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール/27歳)

5位と4位はそれぞれマンチェスター・シティのアイメリック・ラポルテとレアル・マドリードのセルヒオ・ラモスがランクイン。特にラポルテはこのようなランキングで見かけることが少ないだけに意外な選出と言えるか。とはいえ、イングランド史上初の3冠を達成したマンCの主力選手。実力に疑いの余地はない。

3位はナポリのカリドゥ・クリバリだ。アフリカ人選手の特徴である身体能力の高さはもちろんのこと、柔らかいボールタッチや一瞬で相手との距離を詰めるスピードも一級品だ。過去には伊『Sky Sport』をして「世界最強DF」と言わしめたほどだが、今回は惜しくも3位となった。

2位となったのはレアル・マドリードのラファエル・ヴァラン。昨年はチャンピオンズリーグとワールドカップでそれぞれ優勝を果たした「勝てるCB」だ。今季こそレアルは失意のシーズンを送ったが、彼の実力は皆が知るところ。なかでも素早いカバーリングは幾度となくチームのピンチを救った。相方のラモスが安心してフォアチェックに行けるのは、ヴァランがいてこそだ。

そして、今回1位に輝いたのはやはりこの男。リヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクだ。空中戦、スピード、読みの鋭さ、どれを取っても世界トップクラス。今季出場50試合で一度もドリブル突破されないという大記録を達成した。バロンドール受賞にも期待がかかる。

こうしてみると、単独で相手アタッカーを封殺するスーパーなDFから相棒とのコンビネーションでボールを掠め取っていく職人気質のDFまで様々な選手が名を連ねた。サッカーは華やかなアタッカーに注目が集まりがちだが、たまにはその前に立ちふさがる番人たちに焦点を当ててみるのも興味深い。

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