シメオネはスタイルを変えよ! アトレティコで続くアタッカー補強の失敗

アトレティコを指揮するシメオネ photo/Getty Images

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フェリックスを今のスタイルで活かせるのか

今夏に19歳の若手FWジョアン・フェリックスを1億2600万ユーロもの移籍金で獲得したアトレティコ・マドリードだが、安心するのはまだ早い。フェリックスがフィットするとの保証はなく、移籍金の価値を証明できないまま埋もれてしまう可能性だって考えられる。

英『GIVE ME SPORT』が心配しているのは、近年アトレティコが補強で失敗していることだ。特に攻撃面では中国へ向かうことになったFWジャクソン・マルティネス、1年半でクラブを去ったアルゼンチン人MFニコラス・ガイタン、昨夏に加入しながら2得点止まりだったFWニコラ・カリニッチ、半年でクラブを去ったFWジェルソン・マルティンスなど、ディエゴ・シメオネのスタイルにフィットしなかった選手が目立つ。

フェリックスが同じパターンになってしまう恐れもあり、同メディアはシメオネが自身の哲学を変える必要があると指摘している。堅い守備をベースとしたサッカーは安定感抜群だが、シメオネのサッカーではアタッカーも低い位置まで下がらなければならない。そこから速攻へと転じるスタイルに適応できないアタッカーも多く、窮屈さを感じる選手も多いだろう。
また今夏にはディエゴ・ゴディン、ファンフランらシメオネの哲学を知り尽くすDFがチームを去っている。これまでと同じ堅守速攻で結果を得られる保証はなく、スタイル変更を含めシメオネにとって勝負のシーズンとなる。堅守は維持したいところだが、その中でどう19歳のフェリックスを活かすのか。フィジカルバトルの展開はフェリックスにとって望ましいものではないはずだ。自身の哲学も重要だが、フェリックスの能力を引き出せなかった際には大きな批判を浴びることになりそうだ。

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