アーセナルの育成は大丈夫? D・スアレス獲得より若手を使うべきだったか

アーセナルでプレイしたD・スアレス photo/Getty Images

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敏腕スカウトとは考えにズレが?

アーセナルはこれから下部組織出身の若手をどう育てていくつもりなのだろうか。

アーセナルはドルトムントで香川真司やロベルト・レヴァンドフスキらを発掘したスベン・ミスリンタート氏をスカウト部門に招聘していたが、同氏は今年の冬にアーセナルを去っている。その原因の1つに、クラブとの考え方の違いが挙げられている。問題視されているのは、今年1月にバルセロナから指揮官ウナイ・エメリの教え子であるMFデニス・スアレスをレンタルで獲得したことだ。

スアレスは全くプレミアリーグの環境に馴染めないまま後半戦を過ごし、プレミアリーグでは僅か67分間しかプレイできていない。エメリの教え子ということもあって即戦力となることが期待されたが、スアレスの獲得は明らかな失敗だった。
英『The Sun』によると、ミスリンタート氏はスアレスを獲得するよりも下部組織出身の若手にチャンスを与えるべきと考えていたという。候補者としてはヨーロッパリーグでもプレイした17歳のブカヨ・サカ、19歳MFジョー・ウィロック、18歳FWタイリース・ジョン・ジュールス、ホッフェンハイムにレンタル移籍していたFWリース・ネルソンらを同氏は評価していたようだ。ブカヨ・サカはウイングでプレイできる選手で、チャンスを与えても面白かったかもしれない。

もちろん彼らにポテンシャルがあったとしても、それを伸ばすには高いレベルのコンペティションでチャンスを与えていく必要がある。アーセナルは9日にクラブOBのエドゥをテクニカルディレクターに迎えたが、同メディアはブラジル出身のエドゥは南米の実力ある選手の獲得に動くと予想しており、ますますブカヨ・サカやジョン・ジュールスらイングランドの若手が隅へ追いやられるのではないかと心配している。

アーセナルの下部組織には優れた若手がいると評判だが、彼らをどうトップチームに食い込ませていく考えなのだろうか。

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