[移籍]J1初制覇に貢献できるか 2人のスターに背番号譲った男が古巣に帰還

4シーズンぶりにFC東京へ復帰することとなった三田 photo/Getty Images

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技巧派レフティーがFC東京に凱旋

J1のFC東京は17日、神戸からMF三田啓貴を完全移籍で獲得したことを発表した。新天地では背番号「7」を背負うことも併せて発表されている。

現在28歳の三田はFC東京の下部組織出身。明治大学進学後、在学中にFC東京から特別指定選手に登録され2013年から同クラブへ正式加入した。その後はFC東京で3シーズンプレーし、ベガルタ仙台へとレンタル移籍。翌2017年には完全移籍を果たし、昨季からヴィッセル神戸でプレイしていた。加入初年度から自己最多の6ゴールをマークし、今季はリーグ戦15試合に出場で1得点を記録していた。

加入にあたり、三田はFC東京の公式サイトを通じて「東京のファン・サポーターのみなさん、この度、東京に復帰することになりました。僕の心の中にはずっと青赤の血が流れていたし、いつかはチームに戻って力になりたいと思っていました。この夏、それが実現することになりました。東京のために全力で戦います。この3年半、他のクラブで経験したものを還元できるように頑張ります。成長した姿を見てください。“東京のタマ”をよろしくお願いします」とコメント。
また、神戸の公式サイトでは「このたび、アカデミーで育ってきたFC東京に復帰することが決まりました。ヴィッセル神戸にいた1年半は色々な事があり、全てが新鮮で普通では出来ないような経験をさせていただきました。このタイミングでの移籍は相当悩みましたが、自分の将来や状況を考えて決断しました。三木谷会長をはじめ、三浦スポーツダイレクター、スタッフやチームメイトの皆さま、そして何よりヴィッセル神戸のサポーターには感謝しかありません。僕の大好きだった三田啓貴のチャントは一生心の中に残り続けます。本当にありがとうございました。」とコメントし、サポーターへの感謝を述べた。

神戸では自身が着用していた背番号を2度、新外国人選手に譲ったことで話題をさらった三田。2018年途中に加入したアンドレス・イニエスタに「8」、翌2019年に加入したダビド・ビジャに「7」を譲っている。

ピッチ外で注目された三田だが、その実力は折り紙付き。その左足から供給される精度の高い長短のパスや組み立て能力には定評がある。機を見た前線への飛び出しや球際での守備も魅力だ。はたして、この技巧派レフティーは2015年以来4シーズンぶりに復帰するFC東京で輝きを放つことができるのか。現在同クラブは2位横浜F・マリノスと3ポイント差でJ1首位に立っている。悲願のJ1初優勝にむけて、フル回転と行きたいところだ。

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