明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2019が19日に開催され、昨年のJ1リーグを制した川崎フロンターレがチェルシーと対戦した。
試合序盤はボールを保持するフロンターレに対し、チェルシーが[4-4-1-1]の守備ブロックで対抗するという構図に。10分にフロンターレのDF登里が田中からのパスを受けて敵陣左サイドに侵入すると、ペナルティエリア内へクロスを供給。相手DFダビド・ルイスのクリアボールを拾った家長が左足でシュートを放つも、このボールはGKカバジェロの正面に飛んだ。
フロンターレの攻撃のテンポに慣れ始めたチェルシーは、前半10分以降にボールを保持。14分すぎにペドロがジョルジーニョのロングフィードに反応してダイレクトシュートを放つと、17分にもバチュアイがショートカウンターから抜け出し、敵陣ペナルティエリア内で左足を振り抜く。しかしいずれも得点に結びつけることができなかった。
チェルシーに押し込まれる時間が続いたフロンターレも、前半終了間際に反撃。44分すぎに自陣後方からのパスが繋がると、齋藤からのパスを受けた家長が敵陣ペナルティエリア手前でシュートを放つ。しかしこのシュートはGKカバジェロの好セーブに阻まれ、両チーム無得点のまま前半が終了した。
後半開始前、両軍ともに5人の選手交代を敢行。フィールドプレイヤーが大幅に変わったなかで、フロンターレがビッグチャンスを迎える。馬渡和彰の縦パスを受けた知念が54分すぎに敵陣右サイドからアーリークロスを送ると、このボールにL・ダミアンが反応。強烈なヘディングシュートを放ったものの、ボールは惜しくも枠外に逸れた。
その後、フロンターレはチェルシーにボールを保持されたものの、途中出場のGK新井が存在感を発揮。69分には最終ラインの背後に抜け出したケネディのシュートをブロックすると、74分にはジルーの直接フリーキックをセーブ。味方のピンチを救った。
84分、フロンターレの鬼木監督は登里に代えて重鎮MF中村憲剛を投入。この交代が試合終盤に実を結んだ。サイドチェンジのパスを駆使してチェルシーの守備陣を揺さぶっていた86分、自軍のコーナーキックのこぼれ球を拾った中村が左サイドからクロスを送ると、このボールにL・ダミアンがヘディングで合わせ、先制ゴールを挙げた。フロンターレは最終盤に相手のパワープレイに晒されたものの、センターバックの谷口やジェジエウらが体を張り、得点を許さず。フロンターレが強豪チェルシーを相手に流麗なパスワークと堅固な守備を見せつけ、会心の勝利を収めた。
[メンバー]
川崎フロンターレ:チョン(→新井 65)、登里(→中村 84)、ジェジエウ、谷口、守田(→マギーニョ 90+2)、田中(→山村 65)、下田(→長谷川 46)、齋藤(→馬渡 和彰 46)、家長(→知念 46)、阿部(→脇坂 46)、小林(→L・ダミアン 46)
チェルシー:カバジェロ、アロンソ(→エメルソン 46)、ズマ(→クリステンセン 46)、D・ルイス、アスピリクエタ(→ザッパコスタ 46)、ジョルジーニョ(→ドリンクウォーター 56)、コバチッチ(→バカヨコ 56)、マウント(→プリシッチ 65)、ペドロ(→バークリー 46)、ケネディ(→パルマー 71)、バチュアイ(→ジルー 46)
[スコア]
川崎フロンターレ 1-0 チェルシー
[得点者]
川崎フロンターレ:L・ダミアン(86)
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