毎年のプレシーズンでは、ビッグクラブでポジション確保を狙う若手選手たちが注目を集めるものだ。彼らにとっては絶好のアピールの場となり、モチベーションも高い。中でも英『The Sun』が注目したのは、アーセナルの若手選手たちだ。
アーセナルは補強が上手く進んでいないとも言われているが、サポーターの中にはもっと若手を信頼すべきとの声も出ている。トップチームでも戦えるだけの実力者も出てきており、補強が上手くいかなかった場合はチャンスを与えてもいいはずだ。
そこで同メディアは、アーセナルの若手だけで組んだベストイレブンを紹介。世界的には無名な選手も多いが、なかなか興味深い顔ぶれとなっている。
GK:マット・メイシー(24)
若手とは言いにくい年齢かもしれないが、先日のコロラド・ラピッズ戦ではクリーンシートを達成。昨季はプリマス・アーガイルにレンタル移籍しており、今のところアーセナルでは3番手と見られている。
右サイドバック:エインズリー・メイトランド・ナイルズ(21)
昨季はエクトル・ベジェリンが負傷離脱したこともあり、若いメイトランド・ナイルズはリーグ戦16試合に出場した。すでにサポーターからもパフォーマンスは評価されており、同メディアもベジェリンのバックアッパーとして申し分ないと見ている。2番手としてトップチームでチャンスを与えていくべき選手だろう。
左サイドバック:ドミニク・トンプソン(18)
まだもう少し我慢は必要だろうが、コロラド・ラピッズ戦での攻撃参加が評価されるトンプソンも将来的には左サイドバックの選択肢に入ってくるはずだ。同メディアはナチョ・モンレアルが来夏にはチームを離れると考えており、その時トンプソンにチャンスが巡ってくると伝えている。
センターバック:ゼック・メドレー(19)
センターバックは経験値も必要なポジションで、同メディアもレンタル移籍を勧めている。とはいえU-23のカテゴリーではポジションを確保しており、195cmのサイズも魅力的だ。昨季はヨーロッパリーグでもチャンスが与えられており、数年後に何かと不安定なアーセナルの最終ラインを統率する存在になれば理想的だ。
センターバック:トラジ・ボラ(20)
左サイドバックでプレイすることの方が多いが、今回メドレーの相棒にはボラが指名されている。すでにボラは指揮官ウナイ・エメリの構想に入っているのではないかと見られており、サイドバックとセンターバックの両方を担当できるのは心強い。
ボランチ:ジョー・ウィロック(19)
ボランチにはかなり高い評価を得ている19歳のウィロックだ。英『TalkSport』によると、このプレシーズンのプレイを見たサポーターからヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタとの比較まで起きているという。コロラド・ラピッズ戦ではベンチスタートとし、その次のバイエルン戦で先発した起用法もエメリが信頼している証ではないかと同メディアは伝えている。最もブレイクが近い存在と言っていいかもしれない。
ボランチ:ロビー・バートン(19)
バートンもプレシーズン中に大きく評価を高めた選手の1人だ。同メディアはまだウィロックの方が上と考えており、経験を積むためレンタル移籍を勧めている。しかしポテンシャルは確かで、パス精度もかなりの評価を得ている。
右ウイング:リース・ネルソン(19)
こちらは説明不要だろう。すでに昨季レンタル先のホッフェンハイムで大ブレイクしており、トップレベルで通用することは証明済みだ。アーセナルでも主力になるべき選手で、この逸材を活かさない手はない。
左ウイング:ブカヨ・サカ(17)
3-0で快勝したコロラド・ラピッズ戦で先制点を決めたのがサカで、サポーターからはNewメッシなんて声も挙がっているという。それだけ与えた衝撃が大きかったということなのだろう。
FW:タイリース・ジョン・ジュールス(18)
ジュールスもプレシーズンで高い評価を得ている。サカとの2列目もアーセナルサポーターを興奮させており、バイエルン戦では得点にも絡んでいる。前線はアレクサンドル・ラカゼットとピエール・エメリク・オバメヤンが君臨しているが、何とかチャンスを与えて育てていきたい。
FW:エディー・エンケティア(20)
昨季のプレミア最終節・バーンリー戦で得点を記録したエンケティアは、2-1で勝利した先日のバイエルン戦で決勝点を記録したり、続くフィオレンティーナ戦で2得点を挙げるなど存分に才能を披露している。同メディアはレンタル移籍を勧めているが、数年後の大ブレイクに期待したい。
エンケティア、ウィロック、ネルソンなど名の通った選手も多く、アーセナルの若手はかなり充実しているように見える。問題は彼らをトップチームに組み込んでいけるかどうかだが、今後上手く育てていけるだろうか。
●最新情報をtwitterで見よう!
twitterアカウント
https://twitter.com/theWORLD_JPN/