レアルは何も進歩していない!? 続かぬ集中、不安な守護神、問題は山積みか

レアルを指揮するジダン photo/Getty Images

昨季の悪夢は続くのか

レアル・マドリードに改善の兆しが見られない。そう厳しい指摘をしたのはスペイン『MARCA』だ。昨季も監督交代が2度起きるなどチームは混乱し、最終的にリーグ戦では3位フィニッシュに終わった。今季は逆襲を誓うシーズンとなるが、27日に行われたインターナショナル・チャンピオンズカップのアトレティコ・マドリード戦も3-7のスコアで落としてしまった。プレシーズンとはいえ、少し気の抜けたような戦いになっているのは気がかりだ。

昨季終盤からジネディーヌ・ジダンが指揮官に復帰しているが、同メディアはプラン通りに進んでいないと指摘。アトレティコ戦は序盤から失点が重なったが、集中力が欠如したような形で試合に入ってしまうのは昨季も見られた光景だ。

また、GKティボー・クルトワへの視線も相変わらず厳しい。昨夏レアルに加わったクルトワはチームの守護神だが、昨季もセビージャ相手に3失点、アヤックス相手に4失点を喫するなどパフォーマンスに疑問があった。今回のアトレティコ戦はプレシーズンマッチということもあって前半45分だけで下がったが、5失点している。サポーターの怒りはさらに加速したことだろう。

怪我人も目立つ。同メディアは昨季も怪我が多かったことを問題視しているが、今夏のプレシーズンでもアトレティコ戦でFWルカ・ヨビッチが負傷。マルコ・アセンシオは長期離脱し、ブラヒム・ディアスとフェルランド・メンディも負傷している。不運な怪我もあったが、予防できるものもあったと同メディアは考えているのだろう。

最後は若手への信頼だ。昨季はセルヒオ・レギロンやマルコス・ジョレンテ、ヴィニシウス・ジュニオールらが躍動したが、ジダンは彼らを信用していない。すでにジョレンテはアトレティコへ移籍し、レギロンはセビージャにレンタル移籍。ジダンの中心にはルカ・モドリッチやトニ・クロース、マルセロら経験豊富な選手がおり、補強がありながらもチームの顔ぶれは昨季からあまり変わっていない。

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