[MIXゾーン]中村憲剛が口にした“強さ”の秘密 王者・川崎の快進撃が止まらない

怪我もあったが、今季もバンディエラとして川崎を牽引する中村 photo/Getty Images

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大分戦で「修正力の高さ」を披露

川崎フロンターレは27日、明治安田生命J1リーグ第20節で大分トリニータをホームへ迎え入れた。立ち上がりは相手の攻守に苦労する場面もあったが、徐々に試合のペースを握ると、後半に3点を奪って3-1で大分を撃破。3月末から続くリーグ戦の無敗記録を「15」まで伸ばすとともに上位対決で連勝を飾り、暫定ながら首位と勝ち点4ポイント差の3位に順位を押し上げている。

この一戦で81分までプレイし、相手のミスを逃さないボール奪取から決勝点となる小林悠のゴールをアシストするなど、勝利に貢献した中村憲剛が、試合後のインタビューに応じてくれた。

まず、大分戦を「(前節)東京戦の僕らを見て、どう考えても前から来るだろうというのは相手もあったでしょうし、オレらも行こうよという気概はあったので、その気概が見事にスカされた15分、20分。けど行ったからこそ、やっぱり向こうがバテたところもある。ポジションを取り直さないといけないから、そういうのが地味に効いてきた後半とかは特に足も止まっていた。向こうも結構動かないといけないポジションはあるので、真ん中は特に。ボランチの二人はちょっとキツかったと思いますよ」と振り返った。
立ち上がりから思うような試合運びができなかったことで、給水タイムには鬼木監督が激しく指示を飛ばすシーンも見られた。中村は「僕らも意地になっているところもありましたし、それを見事にひっくり返された20分で。けど(前半の)給水タイムで『やめるか!』って言って、『やめよ』っていう……。やめるというよりは、行くタイミングを変えようと話した」と明かしている。

リーグ戦では4ヶ月近く負けがなく、今季の黒星もわずかに1つとなっている川崎。王者の強さの秘密は、苦しい状況でも試合中にすぐさま立て直すことができる「修正力の高さ」かもしれない。「サイドが結構無理に突っ込んで、そこで数的優位を作られていかれていた。最終的なところはやられていませんでしたけど、後ろの強度もうちは強いので。それでも向こうが狙いとするところをそのままいかれていたから、サイドだけとりあえず蓋をしてっていう。(前半の)残り15分、20分ぐらいからはいい感じでやれていた。守備は手応えあったので、後半もこれで行こうという話をしました。1点取られましたけど、前にプレスに行くタイミングは、自分たちで90分の中で変えれて、自分たちで修正して、自分たちで結果を出せたというのは大きいと思います」と語っている。

3連覇を目指す川崎の快進撃はどこまで続くのか。延期されてた第16節のサンフレッチェ広島戦が31日に行われ、次戦も勝利することができれば首位との差を勝ち点1ポイントまで縮めることができるが、はたして。

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