レアルには”天才レフティー”は必要なのか スペイン紙が提案するトップ下

レアルのハメス photo/Getty Images

アトレティコに譲る案はあり得ないか

先日のインターナショナル・チャンピオンズカップでアトレティコ・マドリードと対戦したレアル・マドリードは、3-7のスコアで敗れてしまった。あくまでプレシーズンマッチの結果ではあるものの、自分たちを撃破したライバルのアトレティコに選手を譲り渡すなどサポーターは我慢ならないだろう。

すでにレアルは今夏MFマルコス・ジョレンテをアトレティコへ売却しているが、それに続くのではと言われてきたのがMFハメス・ロドリゲスだ。ジネディーヌ・ジダンの構想に入っていないとされるハメスはナポリ、アトレティコのどちらかへ向かうと言われていたのだが、この状態でコロンビア代表の10番を背負う司令塔をアトレティコに渡してしまうのは危険だろう。

しかもレアルはレフティーのマルコ・アセンシオが大怪我を負ってしまった。スペインの次代を担うMFダニ・セバージョスもアーセナルにレンタル移籍しており、スペイン『MARCA』はこのタイミングでハメスをアトレティコに渡すのは論理的ではないと反対の姿勢を示していた。

むしろハメスはジダンがチームに求めているクオリティをプラスできる存在ではないかとも伝えており、ハメスは戦力としてカウントすべきなのかもしれない。

同メディアは記者5名がそれぞれ考えた今季のレアル・ベストイレブンも紹介しているのだが、興味深いことに3人がハメスをトップ下の位置に入れている。その中でサポーターがプッシュしたのが、カルロス・ゴンザレス氏が選んだ[4-2-3-1]のシステムだ。

GKティボー・クルトワ、最終ラインは右からダニエル・カルバハル、セルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァラン、新加入フェルランド・メンディ、中盤はカゼミロ、そしてその相棒にマンチェスター・ユナイテッドからポール・ポグバ獲得をリクエストしている。2列目には右にヴィニシウス・ジュニオール、左に新加入エデン・アザール、そしてトップ下にハメス、1トップはカリム・ベンゼマとなっている。

ここでもハメスはトップ下に入っており、ルカ・モドリッチやトニ・クロースが外れている。もっともサポーターはこのシステムに24%の票を入れているものの、これは全体で2番目の得票数だ。1番は「その他のシステムを希望」で26%となっており、今回紹介された[4-2-3-1]案が全員の思うベストな答えというわけではない。それでも、ハメスを加えた案に一定のサポーターが賛同しているのは間違いない。

プレシーズンの結果や怪我人の状況からジダンも構想を変えてくるはずだが、レアルはどう変わっていくのか。ハメスも活かしていくべきタレントなのかもしれない。

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