なぜリヴァプールは大型補強しなかった? 指揮官が語る“静かな夏”の理由

今夏移籍市場で積極的に動かなかった理由を説明したクロップ photo/Getty Images

選手を車に例えて説明

2019年、リヴァプールの夏はいたって穏やかだ。彼らが今回の移籍市場で積極的に動くことはなかった。バルセロナからMFフェリペ・コウチーニョが復帰するのではないかとの噂こそ流れたものの、ユルゲン・クロップ監督はこれをキッパリと否定。「今夏は補強に大金を投じない」と宣言した通り、彼らは17歳のセップ・ファン・デン・ベルグや16歳のハーヴェイ・エリオット、控えGKとしてアドリアンを獲得するにとどめている。まだウインドウが閉じたわけではないが、陣容はほぼ固まったと言っていいだろう。

そんな中、この“静かな夏”についてクロップ監督が口を開いている。今夏積極補強に動かなかった理由を同監督は英『Sky Sports』へ次のように語っている。

「他のクラブが補強しているからといって、自分たちも補強に動くべきではない。それはナンセンスだ。我々にはもっと新しい選手が必要かい? 多くの人は『イエス。モハメド・サラーやサディオ・マネの代役だ必要だ』って言うだろうね。でも、代役はすでにいるんだ」

「他クラブにいる選手は今リヴァプールに在籍している選手よりも優れているかもしれないけど、確固たる証拠がない。なぜなら、まだこの場所でプレイしていないからね。新しい選手はよりエキサイティングだと思われがちなんだ。まるで新車のようにね。古い車は信頼できるけど、新しい車は2週間で故障するかもしれない。見栄えは良くなるけど、すべてがうまくいくとは限らないよ」

自軍の選手たちを信じる姿勢を示したクロップ監督。はたして、2019-20シーズンもリヴァプールは昨季同様の競争力を維持することができるのか。指揮官が“乗り慣れた車”をどう運転するかに注目が集まる。

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