ランパードに失望するのは早すぎ! ペップ、ハインケスら初陣苦しんだ名将

チェルシー指揮するランパード photo/Getty Images

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これから巻き返しが起こるかも

クラブのレジェンドとしてチェルシーに戻ってきたフランク・ランパード。指揮官としても成功を収めたいところだが、プレミアリーグ初陣となった今季の開幕節はマンチェスター・ユナイテッドに0-4の完敗を喫してしまった。スコア的にも最悪のスタートと言えるが、絶望するのはまだ早い。就任後の初戦を落とした名将は他にもいるのだ。

英『FourFourTwo』は「初戦を落としながら成功を収めた指揮官」と題した特集を組んでいるが、例えば現在マンチェスター・シティを指揮するジョゼップ・グアルディオラもそうだ。

グアルディオラは2008-09シーズンよりバルセロナでの指揮をスタートさせており、当時の立場はランパードとよく似ている。指揮官としての経験は浅かったが、クラブOBとしてトップチームの指揮を任されることになったのだ。その初陣は2008年8月31日のヌマンシア戦で、バルセロナはこれを0-1で落としている。さらに続くラシン戦は1-1のドローとなり、あまり良いスタートではなかった。
それでもその後は9連勝を記録するなど調子を上げ、そのままリーガ・エスパニョーラを制覇。黄金時代をスタートさせた。ランパードが同じことをするのは難しいだろうが、グアルディオラでも初陣は少しバタついたのだ。

マンUで数多くのタイトルを獲得してきた名将アレックス・ファーガソン氏も同じだ。長い時間をかけてマンUを強化したファーガソン氏と比較するのは適切ではないかもしれないが、ファーガソン氏も就任初年度の1986-87シーズンの開幕戦はオックスフォードに0-2で敗れている。最終的には11位でフィニッシュしており、最初は思うようにタイトルを獲得できなかった。

バイエルンで3冠を達成したユップ・ハインケス氏も、2011年に就任した際には少しばかり苦労した。ハインケス氏の場合は以前にもバイエルンを指揮した経験があったのだが、2011年に再び就任。その初陣はボルシアMGに0-1で敗れることになり、リーグ戦2位でフィニッシュ。当時ユルゲン・クロップの下で抜群の強さを誇っていたドルトムントに国内2冠を許すことになってしまった。

それでも続く2012-13シーズンには3冠を達成しており、1年の準備期間を経て強力なチームを作り上げることに成功した。ランパードが同じ環境にいるわけではないが、初戦を落としたからといって絶望する必要はない。ランパードが名将になる可能性もあり、ここからの巻き返しに期待だ。

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