開幕を迎えるに伴い、2019年夏の移籍市場が閉じたイングランド・プレミアリーグ。補強禁止処分を受けたチェルシーを除いて、多くのクラブがある程度の補強を敢行して新シーズンに臨んでいるわけだが、新戦力がうまくフィットしないチームもこれから出てくることだろう。
しかし、そんな場合でも焦る必要はないかもしれない。移籍市場が閉幕したとはいえ、まだ無所属の選手を獲得することは可能だ。そんな中、英『Squawka』が現在フリーの有力選手を10名紹介している。
・アンドレア・ベルトラッチ(MF/28歳/元ミラン)
まずはじめはミランを退団したベルトラッチ。センターハーフを主戦場とする選手で、後方からオーバーラップしてのフィニッシュやラストパスが魅力だ。鳴り物入りで入団したミランでは怪我に苦しんだものの、ジェノア時代に見せたパフォーマンスは素晴らしかった。トップフォームを取り戻せばまだ輝けるはずだ。
・ファビオ・コエントラン(DF/31歳/元リオ・アヴェ)
かつてレアル・マドリードでも活躍した左サイドバック。スピード、持久力、クロス能力すべてが高水準のイケメンレフティーも現在無所属だ。守備面にこそ不安は残るが、サイドの攻撃に厚みを持たせたいクラブにとっては、うってつけの存在と言えるだろう。
・イグナツィオ・アバーテ(DF/32歳/元ミラン)
アバーテも今夏ミランを退団した選手だ。瞬発力とテクニックを活かした突破は魅力的。派手さこそないが、確実にチームに貢献してくれるタイプの右サイドバックだ。MLS行きの噂も浮上しているが、はたして。
・クラウディオ・マルキージオ(MF/33歳/元ゼニト)
かつてユヴェントスの中盤を支えたマルキージオ。運動量が豊富な選手で、味方ゴール前から相手ゴール前まで縦横無尽にピッチを駆け回る。飛び出してからのフィニッシュも彼の持ち味のひとつ。テクニックも申し分なく、チームに1人はいると助かる存在だ。
・マルケル・スサエタ(MF/31歳/元アスレティック・ビルバオ)
テクニカルな右サイドのアタッカー。スルスルと相手をかわしていくドリブル技術はピカイチで、好調時には手が付けられない。ビルバオで500試合以上に出場した名手を逃す手はない。
・フェルナンド・ジョレンテ(FW/34歳/元トッテナム)
昨季終盤、ハリー・ケインが離脱したトッテナムが頼りにしたのはこの男だった。チャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグではマンチェスター・シティを沈める決勝点を挙げ、準決勝2ndレグのアヤックス戦でも途中出場から試合の流れを変えた。34歳と年齢は気になるが、まだまだ活躍できる選手だ。
・フランク・リベリ(MF/36歳/元バイエルン・ミュンヘン)
長年バイエルンの左サイドを支配したリベリ。今、最も注目を集めている無所属選手と言っても過言ではないだろう。独力で局面を打開できる能力は実に魅力的。彼を獲得できれば、マーケティング面でも多大な恩恵を得られることは間違いない。
・ダニエル・スタリッジ(FW/29歳/元リヴァプール)
今夏にリヴァプールを退団したスターリッジ。怪我がちな面に目をつむれば、その実力は誰もが認めるところだろう。昨季チェルシー戦で見せたスーパーゴールは圧巻だった。フィニッシュのパターンが多い彼は、どんなスタイルのチームにも適応できるはずだ。
・ハテム・ベン・アルファ(MF/32歳/元レンヌ)
かつて“天才”と称されたファンタジスタも現在フリーとなっている。スタンドプレイに走りがちな面はあるが、そのテクニックはいまだに一級品。昨季アンジェ戦で見せた相手DF3人を手玉に取るスーパーゴールは見るものすべてを魅了した。試してみる価値はあるだろう。
・マリオ・バロテッリ(FW/29歳/元マルセイユ)
最後はイタリアの怪物FW。“悪童”というイメージが強く、素行面に不安は残るがその得点力はいまだ健在。昨季途中から加入したマルセイユで得点を量産したことは記憶に新しい。まだ29歳と若いことも魅力的だ。
はたして、この中から今後プレミアクラブに加入する選手は出てくるのか。皆実力は確かなだけに、チームに加われば即戦力として活躍してくれることだろう。
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