前線に強力なアタッカーを抱えるアーセナルは、今季こそトップ4入りにチャレンジできると期待されている。ただし、トップ4へ食いこむためにはライバルとされる上位陣「トップ6」との直接対決で結果を出していく必要がある。
先日には今季のトップ6対決1stラウンドとしてリヴァプールと対戦したが、アウェイで実力をみせつけられて1-3で敗れてしまった。自慢のアタッカー陣も大爆発とはいかず、サポーターは内容と結果の両方に落胆したことだろう。
問題は自慢の攻撃陣をどう活かしていくかだ。米『ESPN』が問題視したのは、昨季リヴァプールのサディオ・マネ、モハメド・サラーと並んでプレミアリーグ得点王を獲得したFWピエール・エメリク・オバメヤンだ。得点王のタイトルが示す通り、オバメヤンはアーセナルの中で最も得点が期待できる選手だ。しかし、トップ6との相性が悪い。
ここまでオバメヤンはプレミアリーグ通算34ゴールを記録しているが、そのうちトップ6相手に奪った得点は僅かに3点。残りの31点はトップ6以外のクラブから奪っていることになり、少々バランスが気にかかる。
トップ6相手の成績は14試合で3得点となっており、ライバルと対戦した時にアーセナルはオバメヤンを最大限活かすことができていない。今回のリヴァプール戦もオバメヤンは不発だった。
サポーターの意見は様々だ。オバメヤンが悪いのではなく、十分にチャンスボールを供給できていない周りが悪いとの意見もあれば、単にオバメヤンがビッグゲームに弱いだけとの意見も挙がっている。
「チームメイトがボールを出してくれないと得点は決められない」
「エメリの戦術がビッグゲームでオバメヤンの助けになっていない。強豪相手にアーセナルは深く構えすぎだ」
「ルカク・バージョン2だ」
「ビッグゲームの選手ではない」
アーセナルがトップ6との戦いで勝利していくためには、自慢の攻撃陣を活かすしかない。守備がそれほど強固ではないため、引いて守りを固めるよりはアグレッシブに出て行く方がいいかもしれない。エメリはオバメヤン、アレクサンドル・ラカゼット、ニコラ・ペペらの得点力を活かせるのか。
ルカク・バージョン2とは、マンチェスター・ユナイテッド時代のルカクがビッグゲームに弱かったとの指摘からきている。FWにとって嬉しくないレッテルだが、オバメヤンは今季トップ6相手に得点を量産できるのか。オバメヤンの働きがチャンピオンズリーグ出場権獲得へのカギとなる。
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