下手すぎて双子に間違えられた!? 世界的ストライカーの意外な過去

今では世界屈指のストライカーとしての地位を確立したサラー photo/Getty Images

恩師が衝撃のエピソードを語る

一部の人間を除いて、誰でも新しい環境に馴染むのが難しいのは当たり前。多くの人が新たな人間関係を構築するのに苦労した経験があるはず。今では名手として世界にその名を轟かせているストライカーも、若かりし頃は新天地への順応に苦労していたようだ。

そのストライカーとは、リヴァプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラー。彼はまだ無名だった2012年のバーゼル加入時の最初のトレーニングで、とてつもなくお粗末なパフォーマンスを披露していたという。当時、同クラブの監督を務めていたハイコ・フォーゲル氏が独『sporx』のインタビューに対して次のように語っている。

「サラーがバーゼルに加入して最初のトレーニングを見た時、誰もが彼のことを双子の兄弟だと思ったよ! そう思ってしまう程にひどい出来だった。2日目は少しマシになったけどまだ良くなかったね。ゲッジ(ゲオルグ・ハイッツSD)と私は『あのパス見た?』って、彼のお粗末なパフォーマンスについて話していたよ」

「そして3日目を迎えた。すると突然、彼はすべてを破壊し始めた。本当に止められない選手になっていたんだ。(最初の2日間)彼は緊張などしていなかった。自信は持っていたけど、新たな環境に戸惑っていたんだ。それにしても、3日目のようなパフォーマンスを私は見たことがなかった。彼はとても機敏で、爆発的だったんだ。左足でボールを持てば、もうゴールしている。仲間のことも見えていたよ。そのパフォーマンスを見たから、みんなはなぜクラブが彼とサインしたのかを理解したんだ」

下手すぎてスイスで“双子疑惑”が浮上していたサラー。最終的に圧巻のパフォーマンスを披露したから良かったものの、フォーゲル氏は一瞬「とんでもない選手をつかまされた」と思ったことだろう。

恩師によって語られたサラーの意外なエピソード。2日目と3日目の間に何があったのか、将来本人の口から明かされることがあるかもしれない。

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