2019年夏の移籍市場も数々のビッグディールが成立した。新加入選を相思相愛の形で獲得したクラブもあれば、激しい争奪戦の末にやっとの思いで希望の選手を確保したクラブもあるだろう。では、その中でも今夏一番移籍金が高かった選手は誰か。仏『France Football』がトップ10をランキング形式で紹介している。
まず10位は、マンチェスター・ユナイテッドからインテルに移籍したロメル・ルカクだ。この取引でインテルがマンUに支払ったとされる移籍金は約76億円。なお、今回を含めルカクはプロキャリアで通算5回の移籍をしており、その全ての移籍金を合計した額はなんと約233億円にものぼる。これはネイマール(約355億円)、クリスティアーノ・ロナウド(約263億円)に次ぐサッカー界歴代3位の記録だ。
他にもマンCがフェルナンジーニョの後釜として獲得したロドリ(約81億6000万円)が9位、バルセロナへの移籍がかねてより決定していたフレンキー・デ・ヨング(約87億4000万円)が8位、アーセナルがクラブ史上最高額で獲得した二コラ・ペペ(約93億2500万円)がバイエルンのリュカ・エルナンデスと同率で6位に名を連ねている。
そんな中、トップ5入りを果たしたのが今夏最大の注目株と目されていたDFマタイス・デ・リフト(約99億7000万円)だ。そのデ・リフトを凌いで4位にランクインしたのが、“DF史上最高額”の移籍金でレスターからマンUへ加入したハリー・マグワイア(約101億4000万円)。トップ3を前にして100億円超え。いよいよ一般人には到底理解できない金額となってきている。
そしてトップ3には、チェルシーからレアルに移籍したエデン・アザール(約116億6000万円)がランクイン。加入当初、ファンから「太りすぎ」との指摘も受けた彼だが、新天地でその金額に見合うだけの活躍を披露できるか。
惜しくも2位となったのは、アントワーヌ・グリーズマン(約140億円)。所属元のアトレティコとバルセロナの間でトラブルが絶えなかったこの取引。金額よりも騒動の方に注目が集まっただけに、この結果は意外という人もいるのではないだろうか。
そして、2019夏の移籍市場において“最も移籍金が高額”だった選手はベンフィカからアトレティコに加わったジョアン・フェリックス(146億8700万円)だ。「クリスティアーノ・ロナウド2世」との呼び声も高いヤングスター。とんでもない金額だが、はたしてこの新星FWはそのプレッシャーに耐えることができるのだろうか。19歳とはいえ、活躍できなければ多くの批判を浴びることが予想される。大爆発で周囲の雑音を振り払いたいところだ。
移籍金はクラブからその選手への期待度を図る一種のバロメーターでもあるが、こうしてみるといかに莫大なお金が動いているかがわかる。彼らが今後、そのプレッシャーに押しつぶされないことを祈るばかりだ。
今夏の移籍市場における移籍金ランキングは以下のとおり
1位 ジョアン・フェリックス(約146億8700万円/ベンフィカ→アトレティコ・マドリード)
2位 アントワーヌ・グリーズマン(約140億円/アトレティコ・マドリード→バルセロナ)
3位 エデン・アザール(約116億6000万円/チェルシー→レアル・マドリード)
4位 ハリー・マグワイア(約101億4000万円/レスター→マンチェスター・ユナイテッド)
5位 マタイス・デ・リフト(約99億7000万円/アヤックス→ユヴェントス)
6位 リュカ・エルナンデス(約93億2500万円/アトレティコ・マドリード→バイエルン・ミュンヘン)
6位 二コラ・ペペ(約93億2500万円/リール→アーセナル)
8位 フレンキー・デ・ヨング(約87億4000万円/アヤックス→バルセロナ)
9位 ロドリ(約81億6000万円/アトレティコ・マドリード→マンチェスター・シティ)
10位 ロメル・ルカク(約76億円/マンチェスター・ユナイテッド→インテル)
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