6季ぶりリーガ制覇への予兆か アトレティコ、約10年ぶりの好記録を叩き出す

スタートダッシュに成功したアトレティコの面々 photo/Getty Images

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“0-2”からの逆転劇

現地時間9月1日にリーガ・エスパニョーラの第3節が行われ、アトレティコ・マドリードがエイバルに3-2で勝利した。

前半7分にFWシャルレスのヘディングシュート、同19分にはDFアナイツ・アリビラのミドルシュートを浴び、エイバルに2点を先行されたアトレティコ・マドリード。開幕3連勝へ暗雲が漂ったものの、同27分にFWジエゴ・コスタが力強いドリブルで敵陣ペナルティエリアへ侵入し、今夏にベンフィカより加わったFWジョアン・フェリックスのゴールをアシスト。さらに途中投入されたFWヴィトーロが後半7分にDFレナン・ロディのスルーパスに反応して同点ゴールを挙げると、同45分には同じく途中出場のMFトーマス・パルティが果敢な中央突破からゴールを奪い、会心の逆転勝利を収めた。

スポーツデータサイト『opta』によると、国内リーグにおいてアトレティコ・マドリードが0-2というスコアから逆転勝利を収めたのは、2009年5月10日に行われたエスパニョール戦以来であるとのこと(3-2で勝利)。約10年ぶりに2点のビハインドを跳ね返し、今季の同リーグ3試合消化時点で首位に躍り出た。
中盤フラット型の[4-4-2]の布陣をベースとし、堅守速攻を武器にリーガ・エスパニョーラの上位に君臨し続けてきたディエゴ・シメオネ政権下のアトレティコだが、自陣に引き籠ることを選んだ格下クラブを相手にボールを持たされ、攻めあぐねから勝ち点を取りこぼしてしまうことも少なくなかった。この課題を受けてか、シメオネ監督は今季より[4-3-1-2]という新布陣を採用。トップ下に配置されたMFトマ・レマルが自由にポジションを変えて相手守備陣を惑わすなど、自陣に引き籠る相手に対して一定の成果をあげている。長年の課題であった攻撃力の増強に成功しつつあるアトレティコだが、今回の逆転劇は6季ぶりの国内リーグ制覇への予兆なのだろうか。



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