今季開幕前の時点でチャンピオンズリーグ優勝候補に挙げられていたのは、マンチェスター・シティ、リヴァプール、バルセロナ、ユヴェントスといったところで、バイエルンの名前を挙げる者は少なかった。昨季限りでアリエン・ロッベンやフランク・リベリ、マッツ・フンメルスが退団し、戦力が低下すると予想されていたからだ。
DFバンジャマン・パヴァール、DFリュカ・エルナンデスら若いタレントも確保していたものの、いわば現在のバイエルンは世代交代に着手し始めたタイミングにある。まだチームは未完成で、今季のチャンピオンズリーグ制覇は難しいと考えられていたのだ。
しかし、その評価が少しずつ変わってきている。ブンデスリーガ公式は「バイエルンがチャンピオンズリーグを制覇できる理由」と題した特集を組んでいるが、ここまでの戦いぶりから優勝への期待が膨らみ始めているのだ。
もちろん優勝を口にするのは早すぎるが、グループステージ第2節では昨季ファイナリストのトッテナムを敵地で7-2と粉砕。相変わらずFWロベルト・レヴァンドフスキが元気で、ロッベン&リベリの後継者候補の1人であるセルジュ・ニャブリも4得点と大暴れだった。ニャブリ、さらにはキングスレイ・コマンと、若いウイング2人がフィットしているのは大きい。
また、バルセロナからレンタルで加入したMFフィリペ・コウチーニョが想像以上の働きを見せている。バルセロナではリズムを失っていたが、同サイトは司令塔のチアゴ・アルカンタラとチャンスメイカーのコウチーニョを最高の中盤コンビと絶賛している。バイエルンはコウチーニョのように10番の位置で違いを生む選手が不足している傾向にあったが、コウチーニョの加入でその問題は解消。攻撃のバリエーションが増え、そこに縦パスを供給するチアゴとの相性も良いと考えられている。
そして同サイトが最後に称賛したのが、GKマヌエル・ノイアーだ。ノイアーのパフォーマンスに批判が起こる時期もあったが、トッテナム戦ではノイアーもいくつかファインセーブを披露。ノイアーが最後の砦として復活すれば、決勝トーナメントでの戦いにも大きなプラスとなる。
今季はドルトムントが積極的な補強に動いたこともあり、ブンデスリーガ制覇さえ難しいのではないかと不安視されていた。しかしバイエルンは開幕から好調で、国内リーグでもしっかり首位に立っている。国内支配&チャンピオンズリーグ制覇こそバイエルンの目標だが、想像以上に仕上がってきているバイエルンも優勝候補に含めるべきか。
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