冨安と同じブレイク組がドイツで大苦戦 ベルギー紙も気にする遠藤の現状

シュツットガルトの遠藤 photo/Getty Images

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シュツットガルトで出番なく

今夏にシント・トロイデンからイタリアのボローニャへ移籍したDF冨安健洋、フランクフルトに戻ったFW鎌田大地はすでに主力として活躍しているが、シント・トロイデンから羽ばたいたもう1人の日本人選手は苦戦を強いられている。シント・トロイデンで冨安らとともに重要な役割を果たしていたMF遠藤航だ。

昨季シント・トロイデンでは多くの日本人選手がプレイしていたが、その中でも冨安、鎌田、遠藤は成功組に分類される。冨安と遠藤はシント・トロイデンでの活躍から今年1月のアジアカップでも重要な役割を果たし、遠藤は今夏ドイツ2部のシュツットガルトにレンタル移籍している。2部のチームではあるものの、遠藤のベルギーでのパフォーマンスを評価してくれたのだ。

しかし、シュツットガルトでは定位置を確保できていない。ベルギー『Voetbal Belgie』も遠藤のことを気にかけているようで、「遠藤はまだドイツで成功していない」と取り上げている。
遠藤は定位置確保はおろか、出場機会も全く与えられていない。中盤ではベルギーの世代別代表にも選ばれる21歳のオレル・マンガラ、アタカン・カラソル、アルゼンチンのハビエル・マスチェラーノ2世とも言われる22歳のサンティアゴ・アスカシバルが先発を任される機会が多く、アスカシバルはアルゼンチン代表経験も持つ実力者だ。

また厄介なことにチームも開幕から6勝2分1敗と安定しており、2部で2位につけている。好調を維持しているだけに、チームに手を加える必要があまりない。遠藤のレンタル移籍には買取オプションが付いているようで、シュツットガルトとともにブンデスリーガ1部の舞台へ向かうシナリオが理想的だ。そのためには信頼を勝ち取らねければならない。

日本代表監督の森保一監督は遠藤のことを高く評価しており、出場機会がない現状でも遠藤を10月の2022カタールワールドカップ・アジア2次予選に臨む代表メンバーに招集している。アジアカップで遠藤の実力は十分に証明されているだけに、クラブでも代表でも定位置を確保したい。ドイツでの新しいチャレンジはやや出遅れたが、ここから巻き返せるだろうか。

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