ユーヴェはこんなもんじゃない 首位インテル撃破に指揮官は何を思う

サッリ監督はユヴェントスをさらなる高みへ導くことができるのか photo/Getty Images

「まだまだ多くの点で改善できる」

ユヴェントスは6日、セリエA第7節でインテルとアウェイで対戦した。開始早々の4分にFWパウロ・ディバラが先制し、インテルに一度は追いつかれるも、途中出場を果たしたFWゴンサロ・イグアインが80分に値千金の勝ち越しゴールを決め、2-1で勝利。この結果、今季初のイタリア・ダービーを制したユヴェントスがインテルを追い抜き、首位に浮上した。一方、インテルは今季リーグ戦初黒星を喫し、2位に順位を下げている。

試合後、伊『sky sport』のインタビューに応じたユヴェントスのマウリツィオ・サッリ監督は「首位を追い越すことは、現時点ではほとんど意味を持たない」と話した上で「最も重要な要素は、これまで全ての試合に勝ってきた対戦相手に対しての姿勢と、決意をもっとうまくプレイしたことだ。我々は順調なスタートを切り、燃え上がるような雰囲気の中でも適切なアプローチをとった。これは素晴らしい兆候だね」と試合を振り返った。

そして、24本の連続したパスを通して奪ったイグアインによる決勝ゴールも「クオリティの高いチームだからこそ、実現することができるんだ。流動的にパスを回せるようになると、結果的にゴールや得点のチャンスが訪れる。このチームはその重要な一歩を踏み出したと思うよ」と大絶賛した。

ただ、サッリ監督はまだまだ多くの新たな可能性を秘めていると感じているようで「我々が取り組む必要があるのは、試合を支配し、エリアの優位性を保ち、より良い形で押し込み、率先した攻撃で相手を退けることだ。このチームは厚みのある守備には慣れているんだけどね。彼らは適応し始めており、明らかに改善されてきたが、まだまだ多くの点で改善できると感じているよ。漸進的なプロセスだが、チームには強力な個の力とチームの強度がある。だから100%になっていなくとも、結果を得ることができる」と明かしている。

開幕戦から7試合で6勝1分と好スタートを切った王者ユヴェントス。徐々にサッリ監督がやりたいサッカーが見え始めたが、まだまだチームは発展途上だ。現時点でこれだけの強さを誇る絶対王者が、今後どのようなチームへと進化するのか注目が集まる。

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