ロナウド、ベイルに負けず生き残った レアルの“いぶし銀MF”が偉大な記録へ

レアルのバスケス photo/Getty Images

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派手なテクニックの持ち主ではないが……

ガレス・ベイル、エデン・アザールなど、レアル・マドリードの前線には常にワールドクラスの選手が揃う。現在は負傷離脱しているマルコ・アセンシオ、すでに退団したクリスティアーノ・ロナウドらも近年のチームを支えた実力者で、彼らは強烈な個の能力を備えている。

そんな彼らと比較すると、少々地味なのが28歳のルーカス・バスケスだ。レアルの下部組織で育ち、エスパニョールへのレンタル移籍を経て2015年にトップチームへ戻ってきたバスケス。ロナウドやベイルらに比べると得点力、突破力、パワーも劣っており、強烈な個の力でゲームを支配するタイプの選手ではない。

銀河系軍団・レアルらしからぬアタッカーと言えるかもしれないが、バスケスの実力はジネディーヌ・ジダンを含め多くの指揮官が認めている。スペイン『MARCA』も称賛しているが、バスケスはあと9試合でレアル通算200試合出場を達成することになるのだ。
レアルでのシーズン得点数が二桁に達したことは1度もないが、バスケスは攻守にフル稼働できる献身的な選手として多くの指揮官から重宝されてきた。怪我が少ないことも特徴的で、スター軍団に囲まれながらも2016-17シーズンと2017-18シーズンには50試合以上に出場している。

ここまで191試合に出場して22得点という数字は、レアルのアタッカーとしては寂しいかもしれない。しかし、バスケスのような汗かき役がいなければチームは回らない。ド派手なアタッカーが揃うレアルにこそ、黙々と与えられた役割をこなすバスケスのような存在が必要なのだ。

おそらくは今季のうちに200試合出場を果たすはずで、サポーターは改めてバスケスの奮闘を評価すべきなのだろう。

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