S・ラモスの東京五輪参戦に待った EURO2020とのダブル出場はやめるべき

スペイン代表のラモス photo/Getty Images

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コンディションを心配する声

オリンピックの戦いでは年齢制限を受けないオーバーエイジ枠が用意されており、最大で3人まで24歳以上の選手を招集することができる。ここ最近ではスペイン代表のMFダニ・セバージョス、DFセルヒオ・ラモスも東京五輪へ参戦したいと意欲を口にしており、東京五輪でスター選手を見ることができるかもしれない。

ラモスもセバージョスも大歓迎だが、警告を発する者もいる。レアル・マドリードでフィットネスコーチを務めてきたホセ・ルイス・サン・マルティン氏は、選手たちの疲労を気にかけている。ラモスはもちろんだが、セバージョスもA代表でプレイするだけの実力を備えている。来年はEURO2020も開催されるため、選手たちに異常な疲労が蓄積するのではないかと不安視されているのだ。

スペイン『MARCA』によると、同氏はベテランの年齢に入っているラモスの来年を心配している。オフシーズンにしっかりと休息することもプロの仕事で、年齢を重ねた時ほど休息が必要なのだ。東京五輪、さらにEUROまで出場というハードスケジュールに体が耐えられるかは分からない。
「両方に出るのは望ましくないね。大きなリスクがある。休息はトレーニングと同じくらい重要なもので、選手たちは1ヶ月か5週間は休まないといけない。何より年齢の問題がある。ラモスは34歳を迎えようとしている選手で、プレシーズンのトレーニングを逃すとフィジカルコンディションに影響が出るだろう。年齢を重ねれば、よりトレーニングを重ね、出場する試合数を少なくしないといけない。指揮官が判断を下すから、これが実現しないことはあるけどね」

EURO2020は来年の6月12日よりスタートし、スペインが狙うは優勝だ。決勝は7月12日に予定されており、その10日後の22日より東京五輪のサッカーがスタートする。決勝は8月8日を予定しており、仮にラモスやセバージョスが両大会に出場した場合はほとんど休むことなくクラブの戦いに戻ることになる。コンディションに何らかの影響が出てくるのは明らかだ。

東京五輪ではなるべく多くのスター選手を見たいところだが、それで怪我のリスクが増えてしまうのは避けたい。コンディションを考えるなら、EUROか東京五輪のどちらかに絞るべきか。

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