「まるで自動車事故」 PSG指揮官が昨季CL“悪夢の敗退”を振り返る

昨季CLの衝撃的な敗退を振り返ったトゥヘル監督 photo/Getty Images

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「暗闇の中で3日間過ごした」

2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦、パリ・サンジェルマンはマンチェスター・ユナイテッドに2ndレグで奇跡の逆転突破を許した。アウェイでの1stレグを2-0で勝利していながらも、その後逆転を許したのはこれが欧州カップ戦史上初。まさに悪夢と言えよう。ファンからしてみれば思い出したくない出来事なはず。

どうやら、指揮官もこの衝撃の敗戦後は失望のどん底にいたようだ。『beIN Sports』に対して、トーマス・トゥヘル監督は当時のことを次のように語っている。

「まるで自動車事故みたいだったよ。信号は青なのに相手が急にぶつかってきたみたいにね! 一体何を間違えたらこんな事態になるのかと思ったさ。間違いなく我々は何かを見落としていたね。誰もが次のステージへ進めると思っていた。だけどそれは叶わなかった。みんな『あぁ……変わってない。前の年から何も』って言ってたね。僕らは『違う、違うんだ。決して同じではない』って考えたさ。でも僕らは無力だった。握った砂が手からこぼれ落ちていくようだったね。その後、僕らは自分たちがどれほど失望しているかを思い知った。完全な暗闇の中で3日間も過ごしたよ。今まで味わったことのない感覚だったね」
「何かを見落としていた」。はたしてあの悲劇から幾許かの時間が経過した今、トゥヘル監督はその「何か」を見つけ出すことができたのか。もしかするとそれは、CL決勝トーナメントという特殊な舞台を勝ち抜くためには非常に大切なものかもしれない。

ここまでレアル・マドリードとガラタサライ相手に2連勝と好スタートを切っているPSG。今季も決勝トーナメント進出までは堅そうだが、トゥヘル監督の言う「何か」がどんなものか理解しない限り、彼らはまた同じ轍を踏むこととなってしまうかもしれない。

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