ロナウジーニョ、エムボマ、リケルメ 東京五輪前に過去の超豪華OA振り返り

北京五輪に出場したロナウジーニョ photo/Getty Images

東京には誰がやってくるのか

オリンピックのサッカー競技と言えば、年齢制限を受けないオーバーエイジ枠に誰を招集するのかが大きな議論となる。日本代表はもちろんだが、世界でも同様の議論は存在する。特に来年は東京で開催されるため、日本のサッカーファンも各国のスター選手たちがオーバーエイジ枠でやってきてくれることを楽しみにしているだろう。真剣にメダルを狙うならば、経験豊富なオーバーエイジ選手の存在は欠かせない。

スペイン『MARCA』が過去の印象的なオーバーエイジを振り返っているが、例えば前回のリオデジャネイロ五輪ではブラジル代表FWネイマールだ。自国開催ということもあり、ブラジルは満を持して国のスーパーエースであるネイマールを投入。

ネイマールも期待に応えて4得点を記録し、決勝でドイツ代表をPK戦の末に撃破して優勝を決めた。決勝で得点を決め、そしてPK戦最後のキッカーを務めたのはネイマールだった。ネイマールが優勝を決めて涙を流していたシーンを覚えている人は多いだろう。

ブラジルは2008年の北京五輪でロナウジーニョ、1996年のアトランタ五輪でリバウド、ベベットをオーバーエイジで招集するなど、豪華なタレントを送り込んできた過去がある。

2012年のロンドン五輪ではグループステージ敗退に終わったものの、ウルグアイ代表がルイス・スアレスとエディンソン・カバーニをオーバーエイジで招集している。現在のA代表でも2トップを組む2人が揃って招集されることになり、攻撃陣は非常に豪華だった。

またこの大会ではスペイン代表もファン・マタ、ハビ・マルティネス、アドリアンの実力者3名を組み込んでいるが、グループステージ初戦で日本代表に敗れている。

2008年の北京五輪を制したアルゼンチン代表はリオネル・メッシ、セルヒオ・アグエロ、アンヘル・ディ・マリア、エベル・バネガ、エセキエル・ラベッシなど、オーバーエイジを使わずとも十分に豪華だった。そこにオーバーエイジ選手として当時30歳だった司令塔のファン・ロマン・リケルメ、守備的MFハビエル・マスチェラーノ、DFニコラス・パレハの3人を投入。アルゼンチンはグループステージから全勝で大会を制している。

2004年のアテネ五輪では、3位に入ったイタリア代表が当時25歳だったMFアンドレア・ピルロをオーバーエイジで招集している。日本代表もグループステージでイタリアと対戦しており、この時は2-3で敗れてしまった。

2000年のシドニー五輪を制したカメルーン代表では、何と言っても29歳のFWパトリック・エムボマ招集だ。エムボマ、当時19歳だったFWサミュエル・エトーとの10歳差コンビが軸の1つだった。

東京五輪でもオーバーエイジ制度を使ってスター選手が数名は日本へやってくるはずで、生で見るチャンスがあるのは非常に特別なことだ。もちろん日本が誰を選ぶのかも気になるところで、豪華スター選手たちの共演に期待だ。

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