挫折味わったオランダの才能が完全覚醒へ 代表で21世紀初の記録を作っていた

オランダ代表のデパイ photo/Getty Images

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もう1度ビッグクラブにチャレンジできる

EURO2020での完全復活を目指すオランダ代表を前線から引っ張るのは、FWメンフィス・デパイだ。オランダは10日にEURO2020予選で北アイルランド代表と対戦し、3-1で逆転勝利を収めている。このゲームでチームを救う2ゴールを決めたのがデパイだ。

デパイは若い頃より高い評価を得ていた選手で、2015年にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。しかし、そこで大きな挫折を味わうことになった。ビッグクラブでのチャレンジは失敗に終わったものの、才能が潰れたわけではない。その後フランスのリヨンへ移籍し、時間をかけながら本来のフォームを取り戻してきたのだ。

何より凄いのは代表での成績だ。デパイは北アイルランド戦のゴールを含め、2019年は代表戦7試合で6得点8アシストと驚異的な数字を残している。得点もアシストも決められなかったのは今夏のUEFAネーションズリーグ決勝のポルトガル代表戦のみ。それ以外のゲームでは常にゴールかアシストを決めている。
英『Squawka』によると、2000年に入ってからオランダ代表で1年間に得点とアシスト合わせて14点以上に絡んだプレイヤーはデパイが初だという。いかにデパイの数字が凄いかが分かる記録となっており、デパイは21世紀のオランダを代表するアタッカーの1人と言っていいだろう。

デパイは再度ビッグクラブへチャレンジする考えがあることも明かしているが、復活したデパイに関心を示すクラブは多いはず。まだ25歳と若く、マンUへ移籍した当時より成熟しているのは明らかだ。EURO2020で大暴れし、その夏にビッグクラブ移籍を果たすシナリオもあり得るかもしれない。オランダの攻撃を引っ張る男は完全覚醒の時を迎えている。

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