低迷する古巣にOBは何を思う ジラルディーノ氏が見る不調ミラン

今季なかなか調子が上がらないミラン photo/Getty Images

ここまで勝ち点「9」の13位

今季ここまでリーグ戦7試合を終えて3勝4敗の勝ち点「9」。名門クラブとしては最悪のスタートとも言えるだろう。現在セリエAで13位に沈むACミランの調子が上がらない。この成績不振を受けてクラブ首脳陣は現地時間8日、今季からチームを率いていたマルコ・ジャンパオロを解任。後任としては賛否両論あったものの、新たにステファノ・ピオリ氏を招聘し再起を図っている。

そんな混迷を極めるミランの現状を、かつて同クラブで活躍したスター選手はどう見ているのか。アンドリー・シェフチェンコなどの名選手が在籍していた時代を知るアルベルト・ジラルディーノ氏が今のミランについて話している。

「私はジャンパオロのことを尊敬していたんだけどね。クラブが彼を解任したのなら、それは全員にとって小さな敗北だ。ピオリのことは知っているよ。彼は戦術にオリジナリティがあるし、それをどうチームに落とし込むかを知っている監督だ。(開幕から不調の)ピョンテク? 彼はジェノアとミランの両方で、加入してから重要な瞬間を過ごした。だけど今は衰退しているね。でも、ピオリは彼を再生できる監督だと私は思うよ」

ジャンパオロ前監督を信頼していたものの、結果は自身の予想に反していたとジラルディーノ氏は伊『Gazzetta dello Sport』に語っている。たしかに全指揮官の前評判は決して悪いものではなかった。戦術というよりは、不調に陥るピョンテクの代役も含めた選手層の薄さが決定的な弱点にも見えるミラン。ピオリ監督はこの難局をどう乗り越えるか。復活が待たれるイタリアの名門。まだ序盤戦なだけに、OBはそこまで心配していないか。

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