バルサは最強の“第2GK”を逃していた スペインへ戻らなかった23歳のGK

アヤックスのオナナ photo/Getty Images

ヤシン・トロフィー候補にも選ばれた実力者

今年から設けられたGK版バロンドールの「ヤシン・トロフィー」候補者10名が先日発表されたが、その中で最年少GKとなったのがアヤックスのアンドレ・オナナ(23)だ。昨季アヤックスはチャンピオンズリーグ・ベスト4まで駒を進める大旋風を巻き起こしたが、そのチームを最後方から支えたカメルーン代表GKのオナナもヤシン・トロフィー候補にふさわしい選手と言えよう。

そんなオナナには、今夏バルセロナから声がかかっていたという。オナナはバルセロナの下部組織出身選手であり、アヤックスでの活躍にバルセロナが再び目をつけたのだ。バルセロナではマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが絶対的な守護神となっており、当然テア・シュテーゲンもヤシン・トロフィーの候補者10名に入っている。

ただ、バルセロナでは信頼できる第2GKが不足している。23歳のオナナを呼び戻すことができればバルセロナにとって大きなプラスとなり、将来的にテア・シュテーゲンの後継者にもなり得る。何よりヤシン・トロフィー候補者がチームに2人も揃うことになり、まさにオナナは最強の第2GKとなったはずだ。

しかし仏『RMC Sport』によると、オナナは適切なタイミングではないとの理由からバルセロナ復帰を拒否した。今もアヤックスでプレイを続けているが、今夏はまだ移籍すべきタイミングではないと冷静な判断を下したようだ。

「バルセロナは僕のホームであり、クラブの一部だった。だが、戻るのに適したタイミングではない。もうチャンスはないかもしれないけどね。それでも、今夏に動くのは適切ではなかったんだ」

また、オナナにはパリ・サンジェルマンからも声がかかっていたという。代理人とも議論を重ねたようだが、結局オナナは動かなかった。少なくともバルセロナではテア・シュテーゲンが絶対的な存在となっているため、オナナは第2GKにしかなれなかったはず。出場機会のことを考えるならば、アヤックスでキャリアを継続する方が無難だろう。

今後もオナナにはバルセロナを含めビッグクラブが興味を示すはずだが、欧州五大リーグにステップアップする適切なタイミングはいつなのか。

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