決定力はメッシ、C・ロナウドの領域へ もうすぐ“スターリングの時代”がくる

クラブと代表で得点量産するスターリング photo/Getty Images

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バロンドールも夢ではない

リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドもワイドな位置から大量得点を奪う選手へと成長していったが、現在同じような形でゴールマシーンへと変化を遂げようとしているのがマンチェスター・シティFWラヒーム・スターリングだ。

リヴァプールでブレイクし始めた当時のスターリングはスピード自慢のアタッカーというイメージだったが、今ではゴール前でも落ち着いてコースを突いたシュートを放つ選手へと成長を果たしている。

英『Manchester Evening News』は、近いうちにスターリングが主役となる年がやってくると期待をかけている。スターリングの年を実現するにはメッシとロナウドに勝つ必要があるが、ここ10年世界を支配してきたスーパースター2人とスターリングのデータを比較すると非常に興味深いことが分かってくる。
同メディアのデータでは、2019年のスターリングは1試合平均0.75点のペースでネットを揺らしているという。これはロナウドと同じ数字で、メッシは0.87点とスターリングを上回る。ただ、PKを除いたデータでは少し変わってくる。

スターリングの数字に変化は見られないが、PKを除くとメッシは0.75点、ロナウドは0.61点まで落ちる。スターリングは代表でもマンCでもほとんどPKを担当することがない。ほとんどが流れの中からのゴールとなっており、それだけの数字で見ればメッシにも負けない決定率だ。

またシュートが枠内を捉える割合はロナウドが40%、メッシが47%なのに対し、スターリングは51%と高い。そのうちゴールに繋がる割合はロナウドが14%、メッシが17%となっているが、スターリングは大きく上回る28%を記録している。決定力はロナウドとメッシをも上回る領域に達しつつあるのだ。

「彼はゴール前でも落ち着いていて、数年前のゴール前でタッチが甘くなる状態から脱却したように見えるね」

これはリヴァプール時代にチームメイトだった元イングランド代表DFグレン・ジョンソンの言葉だ。リヴァプール時代から比べると得点力が飛躍的に上がったと感じているようで、ジョンソンは今のスターリングを世界最高の5人に入るとまで絶賛している。

スターリングが主役の時代は来年あたりにも訪れるかもしれない。チームタイトル次第でバロンドールも夢ではなくなっているはずだが、やんちゃなスピードスターとのイメージもあったスターリングが成熟したイングランドの英雄になろうとしている。

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