アザール抜きの方が強いのでは ランパードが成功させた不可能ミッション

結果を出す新生・チェルシー photo/Getty Images

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攻撃的で見ていて楽しいチームに仕上げる

今夏にFWエデン・アザールがチームを去り、しかもFIFAから補強禁止処分まで受けていたチェルシーは、開幕当初からネガティブな空気が漂っていた。満足な補強もできないままプレミアリーグを戦えるのかと不安を感じていたサポーターも多いだろう。

しかし、今のチェルシーは非常にポジティブだ。攻撃的で、見ていて楽しい戦い方で勝ち点を確実に稼いでいる。称賛されるべきは指揮官フランク・ランパードだ。当初はランパードの監督経験が浅いことも不安材料の1つに挙げられていたのだが、積極的に若手選手を起用しながら結果を出している。まだ序盤戦だが、ここまでのランパードの仕事はパーフェクトに近いのではないか。

英『Daily Mirror』によると、元ウェールズ代表選手で現在は解説を務めるロビー・サヴェージ氏もランパードが不可能なミッションをこなしていると絶賛する。不可能なミッションとは、アザール抜きの方が強いというチーム状態を作り出していることを指している。
「ランパードは誰も可能とは思わなかったことをしているよ。彼はアザール抜きの方が良いチームに見えるチェルシーを作っている。今夏にランパードが指揮官に就任した時、補強禁止、さらにアザールがレアル・マドリードへ移籍し、トップ4入りは難しいだろうとの意見が大半だった。しかし、彼はチームをシティ、リヴァプールに続く最も見る価値のあるチームへと変えている」

やや失点が多いのは気にかかるが、そのぶん得点も多い。ランパードが攻撃的なマインドを持った指揮官なのは確かで、就任早々から攻撃部分は機能している。若いメイソン・マウント、タミー・エイブラハムらもプレミアリーグの環境に適応させ、クリスティアン・プリシッチにもようやく当たりが出た。

リヴァプール、マンCに次いでリーグ3位に入るのはチェルシーではないか。今ではそんな明るい空気がチームを包んでいる。

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